ウシワカの妹になったけど兎に角隣の白布が可愛い。second

五十一話 ページ2

そして日々は過ぎてゆきました。澪佳です。

お兄ちゃんが世界ユースに入ってるーとか言ってた。
あ、あと仁花ちゃんが正式入部してくれたよ！

「何やってるの？」
「あっ、澪佳さん！えっと、日向と影山くんに勉強を…」
「そっかそっか。偉いねえ」

こないだ影山にやったよりは優しめに仁花ちゃんの頭を撫でた。
あうあう、と仁花ちゃんは戸惑っている。可愛い。

「あっ、澪佳さん！国語教えて下さい！」
「はーい、任して。丁度用もないから最後まで見るよ」
「アザース！」

いいねえ、青春青春。
そんな感じで勉強とか見て、仁花ちゃんを送りました。

「谷地さん土曜なのにありがとな！これでテストばっちりだよ、多分！」

日向よ、私のこと忘れてないかい？

そう思いつつニコニコ見てたらその後にちゃんとお礼言ってくれました。

「…この辺って、白鳥沢の近くだよな」
「二駅先だね」
「澪佳さんどこ帰るんすか？」
「白鳥沢の近くだね」
「白鳥沢って…ウシワカの！？」

…あれ、この場面まさか…

「俺に何か用か」

…ああ、やっぱり。
私は顔を引き攣らせた。

「ジャパン！」

「…お、…お兄ちゃん…」
「お兄ちゃん！？」
「ああ、澪佳か。丁度良い、来い」
「えっ、あっ、み、皆また明日ね！」
「ああっ、澪佳さーん！」

…攫われました。

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