ウシワカの妹になったけど兎に角隣の白布が可愛い。second

五十話 ページ1

「え、マネージャー？新しい子見つかったんですか？」

どうも、澪佳です。
マネージャー募集の件は元美術部の手腕を活かして絵を描きました。楽しかった。

潔子さんの後ろにちっちゃいのが居る。恐らくはやっちゃん。

「うん。と言っても仮入部だけどね」
「やっ、谷地仁花です！」
「仁花ちゃんね。私は二年の牛島澪佳。澪佳でいいよ、宜しくね」
「ひゃっ、ひゃい！」

ガチガチに緊張した仁花ちゃん。可愛い。

「えっと、じゃあ私先行ってますね！仁花ちゃん今日は見学です？」
「ううん、委員会あるから顔見せだけ」
「了解です。ドリンクとタオル出しときますね」

私はにっこり笑ってその場をあとにした。

「澪佳さん…かっこいい…！」
「ふふ。でしょ。澪佳ちゃんって、とっても気遣いができてかっこいいの」
「男の方だったらイケメン確定ですね…！」
「そうだね」

そんな会話があったことなどつゆ知らず。

「こんにちはー」

はあ、あっつい。
ドリンクの籠をどさりと置いて、伸びをする。

「澪佳さん、あの、ココわかんないんですけど」
「ああ、影山。見せてみ。…ああ、ここはね…」

直後に寄ってきた影山。その手には数学の冊子。
あんま得意じゃないけど、高校数学くらいならそこそこ。

「あっ、こうっスか」
「そうそう！偉い偉い」

ぐりぐり頭を撫でてやると、小さい声であざス、と聞こえた。嫌だ可愛い。

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