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Aside
良規「…俺に嫉妬して欲しくて、そない可愛いことしたん？」
こくこくと促されるがままに頷く。
良規「……なーんもあらへんのに、下手っぴな可愛い誤魔化ししたん？」
もう一度、頷く。
ギラギラとした目が、怖くて、でもゾクゾクと高揚する。
………よしくんに、食べられたい。
良規「…悪い子やなぁ、A」
良規「……悪い子は、お望み通りちゃーんと縛らなあかんな？」
“おてて、出し？”
優しいはずの声に、どろどろとした物が混じってて、
アンバランスで、でも、
…心地が良かった。
A「…え、、」
良規「縛って欲しいって言ったんそっちやで？」
きゅっ、と紐で両手がベットの柵に結ばれた。
…自分じゃ絶対に解けない。
抵抗できない状態で、甘くキスが落とされる。
でも、いつもよりも激しくって、苦しくて息がもたない。
よしくんを押し返したくても両手が結ばれてるからどうしようもない。
不意にキスが止まって
はふはふ、と息を整えると
よしくんは私を見下ろしたまま呟いた。
良規「…やっぱり約束、して？」
良規「……俺の前で、男の話せんといて。」
良規「今日よりも優しくできひんくなるから、」
よしくんが私に初めて束縛っぽいことを言ってきたのが嬉しくて、
…………切羽詰まった顔のよしくんが、かっこよくって、
この顔がまた見れるなら、
もう一度縛って貰えるなら、
もうちょっとだけ“友達”の話しちゃおうかな、なんて思ったのは内緒にしなくちゃね？
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作者名：こひな | 作成日時：2023年11月6日 2時
