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27 夕暮れに咲く花 ページ27
「ね、私大丈夫だからさ！蓮くんが気にしなくて大丈夫って言ってくれたし、ね！？」
私は再び笑顔を作ると、蓮くんの手を取って海に一気に踏み込んだ。
「冷たっ」
あまりの冷たさに蓮くんが小さく悲鳴を上げる。
「はぁ…でも、やっとのんびり海水浴できる〜！」
私は両手を上げ、ググッと背伸びした。
ひんやりとした水の温度が夏の日差しに混ざって心地良い…
「なんだよお前たち遅かったな！」
竜司くんがこちらに泳いでくる。
その手にはおっきな水鉄砲…
「竜司、それいつの間に持ってきたんだ。」
「んー？海の家で買った！ほらくらえくらえー！」
竜司くんが蓮くんに向かって水鉄砲で攻撃する。
「うぶ……ｯ?!」
顔面にダイレクトアタックをくらった蓮くんは仰け反って水の中に落ちていった。
…眼鏡だけ最初に浮き上がってきた。
「スキありだぜ！蓮！」
「竜司……後で覚えておけよ…」
眼鏡を拾いながら、蓮くんは竜司くんを睨みつけた。
「ふふ…あ、そうだ、丁度いいから三人でクロール競走しようよ！」
「お！いいな！次はヒッシーにリベンジするぜ！」
こうして、夕方までクロール競走にメンバー全員を巻き込んで時間をつぎ込んだのだった……
「にゃー…(お前ら海に来たならもっと別の事出来んだろー…)」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名：カルマ | 作成日時：2020年2月21日 23時
