18 童心の心 ページ18
Aside
「ヒッシー！あっちの岸まで競走しようぜ！クロールで！泳いで！！」
浜辺に着くや否や竜司くんに何故か勝負を挑まれる。
えっ、私泳げたかな……
「待て竜司、A昨日仕事だったから疲れてると思うし怪我だっt──」
「蓮、菱田さんと竜司はもう行ったぞ。」
「は？！」
「よし行くぜぇぇ！」
「は、はひぃ！！」
2人揃ってスタート地点に立つ。
待って待って待って！
私、泳げるかどうかすら知らないのよーーー！！！
「は、はーい！よーい、ドン！！」
「それ！/どわぁぁ！」
揃って海にドボンと飛び込む。
えぇい！どうにでもなれ……！
クロール、クロール……
小中学生の時くらいやったでしょ…！
そう思うと、自然と身体が動いていく。
あ、待って…私……
クロール、泳げる─────?!
…ノンブレスだけど！！
「ぷはっ……！」
顔をあげた先、そこには岸の上から双葉ちゃんが手を差し出して待っていた。
「ご、ゴール！！凄いぞヒッシー！！竜司はまだ半分だぞ！？」
「…え？」
双葉ちゃんに引き上げてもらい、ふと後ろを振り返ると 竜司くんが必死にこちらに泳いで来てるのが見えた。
「はぁ、はぁ…！ごぉる……！ゼェゼェ……！」
竜司くんは岸に掴まって息を整えている。
「だァァァ…負けた…………つか、ヒッシーお前早くね？運動神経ヤバすぎんだろ…！」
「た、確かに……」
記憶喪失のせいで自分の事を全く知らない訳なのだが、この運動神経の良さは自分でも驚きだ…
「Aお、お疲れ様…早いな。」
これには蓮君も意外だったらしく、少し驚いていた。
うん、本当にびっくりした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名：カルマ | 作成日時：2020年2月21日 23時
