Another-32 ページ35
悟「取り乱してしまい、申し訳ございませんでした…。」
新「もう大丈夫ですから。」
お手本のような土下座を披露する悟に新八は慌てながらも頭をあげさせた。
二人は銀さんを店に残し、とりあえず店の外に出た。
取り乱した原因を恐る恐る尋ねると
悟「信じてもらえると思いませんが…。
僕、実はこの世界の人間じゃ無いんです。」
何となく雰囲気がAと悟は似ていたので、新八は神妙そうに打ち明けた悟の言葉に何の不自然さも感じられなかった。
新「あ、Aさんと画風が似てるのでそうだと思いました。」
思ったことをそのまま伝えると悟はすんなりと受け入れた新八に興奮ぎみに食いついた。
悟「そんなあっさり…。
って、今なんと!?」
目前まで迫る悟に新八は後退りをした。
いくら美形でも男に迫られて嬉しくは無いのだ。
新「近いですよ!
先程異世界から来た女性がいるんです!
多分悟さんと同じ境遇なんじゃ無いですか?」
引き剥がそうとする新八に悟は鼻息を荒くして距離を狭めた。
悟「天は我を見放さなかった!!!
その女性は今どちらに!?」
新「今姉上達と出掛けているので暫くすれば会えると思います…。
離れてください!!」
悟が歓喜にうち震えていると
銀「ったく、酷ぇ目にあったぜ…。
え、新八目覚めちゃった感じ?」
新「違いますから!!!」
店の人に謝罪やら支払いやらを終えた銀さんが二人の元にやって来ると新八は悟の境遇を説明した。
銀「A関係か…。
随分と厄介ごとになっちまったな…。」
悟「お手数かけます…。」
しょんぼりする悟に銀さんは頭を掻きながらため息をついた。
銀「別に心配しなくても見棄てたりゃしねーよ。
仕方がねぇからアンタもまとめて面倒見てやるよ。
とりあえず、Aと合流してから難しいことは考えようぜ。」
悟「ありがとうございます……!」
頼りになる銀さんに新八が感動していると刀を抜いた真撰組の隊士達が銀さん達を囲った。
隊「そこを動くな!」
不穏な空気に場が張り詰めた。
新「え、何事ですか!?」
銀「オイオイ、一体どう言うことだ?」
すると隊士達の間から沖田が現れた。
沖「すいやせん旦那ァ。
そこの男に用があるんでさァ。」
腰に携えた刀を颯爽と抜いた沖田は刀の切っ先を悟に突き付けた。
沖「人斬りの罪状でしょっぴかせてもらいやす。」
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ユウ(プロフ) - 更新まってます! (2021年10月25日 13時) (レス) @page37 id: d7bd017054 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna1202(プロフ) - 呪術廻戦とのコラボが見たいです!! (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - クレハさん» そんなことないですよ!恥ずかしながらうっかり見落としていたので助かりました。ありがとうございます! (2019年11月21日 21時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - 甘栗さん» 初コメントが指摘ですいません!しかし、気になったもので……無理せず頑張ってください。 (2019年11月21日 21時) (レス) id: a8882568e6 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - クレハさん» 変換ミスしてました!教えていただきありがとうございます。 (2019年11月21日 21時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年8月1日 17時