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Another-26 ページ29

来「晋介様から離れろこの女狐がっ!」

また子はホルスターから素早く2丁の拳銃を抜き出し、焦点を私に当てた。

一寸、君の愛しい晋介様に当たったらどうするつもりだい?

まぁ、彼女はそんなヘマしないだろうが。

なら

「私、撃たれたくないから…じゃなくて、もう少し此方に来てくれないかな?

えっと、晋介様?」

わざと高杉さんの側によって彼女が簡単に撃てないようにする。

欠点としては私は高杉さんにもたれ掛かるようにくっついているので、また子ちゃんはぶちギレることだ。

来「こんの…痴女がっ!!」

「酷い言われようだ、ねっ!」

高「!」

私が急に近づいたことにより、私を拘束していた高杉さんの手の力が緩んだ。

「おっと。

危ないなぁ。」

避けた銃弾が跳ねて当たりそうになったのを辛うじて避ける。

マフィアはもうやめて随分経つから銃弾の雨とか勘弁してほしい。
もう、あの時ほど若くないんだよ…

また子ちゃんは怒り心頭で冷静さに欠けている為少し煽ればこの部屋から抜け出せる。
問題は高杉さんと夜兎二人だ。

特に問題なのが笑顔な戦闘狂。

「うん、敵いっこないから逃げるべきだよね。

どうすれば地球に戻れるか教えてほしいんだけど…って無理そうだね?」

念のため出口の前で立ちふさがる彼らに聞くが答える気は無さそうだ。

来「心外っスね…逃がすと思っているんスか?

諦めてここで死ぬっス!」

神「鬼ごっこだね?

じゃあ、30秒数えたら追いかけるよ。

いーち、にーぃ…」

阿「あーらら。

仕方がねぇな。

ねーちゃん、アンタの骨は拾っておくぜ。」

無言の高杉さんも怖いけど他の3人も酷いよね?

だが、私はこっそり"目を盗む"で私は脱出経路になりそうな情報を集めていた。

先ほどの私の質問に対して無意識に彼等が頭に浮かべてくれた情報のお陰で推測にすぎぬが帰りの手段が掴めた。

なら、私が今すべき事は

「異能力、狂言の神"目を醒ます"」

文字の羅列と共に私の目は赤く染まる。

また子ちゃんの息を呑む表情と神威からの楽しそうな笑みが視界に入った。

ぶれないな君は。

阿伏兎さんと高杉さんの警戒体制を横目で確認し、私は何時もの薄い笑みを浮かべる。

「私を捕まえる、だったね?


『やってみたまえよ、やれるものなら』」


はっとしたまた子はAに向けて銃を撃ったが、弾丸はベッドに穴を開けただけでAは姿を消した後だった。

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ユウ(プロフ) - 更新まってます! (2021年10月25日 13時) (レス) @page37 id: d7bd017054 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna1202(プロフ) - 呪術廻戦とのコラボが見たいです!! (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - クレハさん» そんなことないですよ!恥ずかしながらうっかり見落としていたので助かりました。ありがとうございます! (2019年11月21日 21時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - 甘栗さん» 初コメントが指摘ですいません!しかし、気になったもので……無理せず頑張ってください。 (2019年11月21日 21時) (レス) id: a8882568e6 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - クレハさん» 変換ミスしてました!教えていただきありがとうございます。 (2019年11月21日 21時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年8月1日 17時

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