歴代最年少幹部の姉、江戸へ

Another-22 ページ25

此方に非はないがとりあえず弁解をしよう。

「否、別に色目を使ってはいないよ？

今それどころじゃないしね？」

来「それどころじゃない？

お前、侮辱するのも大概にするっスよ。

晋介様より大事な事がある訳が無いっス！」

どうしろって言うんだよ。
あの、同情の眼差し向けてないで助けてくれませんかね阿伏兎さんよ。
武市変平太がやめましょうとまた子を宥め私に助け船を出した。

ロリコンありがとう。

武「今貴女失礼な事考えませんでした？

フェニミストですからね？」

超能力者？
とりあえず笑っていると高杉さんは横目で私をちらりと見るなり通りすぎていった。
彼に続いて河上万斉が去っていく。
武市変平太は会釈して彼らに続き、少し遅れた来島また子は私を睨みながら走っていった。

私は疲れた顔でげんなりしてると阿伏兎さんがお疲れと肩をポンと叩いた。

その後、船の一室に私は連れられて中々快適に過ごしている。
見張りは居ないがおそらく監視カメラでもあるのだろう。

牢獄行きでなくて良かったなぁ。

先程まで縛られていた跡を撫でながら備え付けのベットに腰を掛ける。

未だに連れてこられた理由がわからないんだよね。
とりあえず、すぐには殺されそうにないので同郷らしきあの男について考えることにした。

前世の記憶を中途半端に持っている感じだった。
私の問いには理解が出来ていないが、BLEACHの武器が出て来たことより推測される。

彼はジャンプ民？
願わくば語り合いたい。

違う、そうじゃなくて。

ついに同じ立場の理解者が現れたと思ったら敵と言うね。

唯一の救いは彼がBLEACH関係の攻撃が繰り出せるのなら手の内はわかる。
対応できるかは別だけど。

不思議なのは異世界に飛ぶことが出来る異能力者である彼がどうしてBLEACHの武器を使えるのだろうか。

最初に遭遇した時、槍を持っていなかった。

戦闘体勢に入ってからあの槍が文字の羅列と共に現れた為、あの槍は異能で作られている筈。

転生者あるあるで異能力２つ持ちとか？

……ヤバい、笑うしかねぇ。

共喰いはどこまで進んだのだろうか。
皆無事だと良いのだけれど。

心身的にギリギリだった様で孤独に苛まれた。
治ならこの状況を打破する？

「…wow wow yeah〜、心中は１人では出来ない〜♪」

何故か治の心中ソングが浮かんで口ずさむ。
弟の顔が浮かび肩の変な力が抜けた。

自然と口角が上がり気合い入れ直すと部屋の入り口から声をかけられる。

高「妙な歌だな。」

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