Another-20 ページ23
私達が居た場所は綺麗に抉れている。
まずい、あの武器はリーチもあるし早さなんか桁違いだ。
糸目、京都弁、乱菊さんとの関係が尊すぎて大好きだ───じゃなくて!!
何で彼がこの武器を扱えるのか?
答えはすぐに浮かんだ。
「ねえ、君って此方側の人間?」
此方側────すなわち転生者である。
ならば私は本編に居ないイレギュラーだから始末しようとするのはわかる。
でもドストさんはとっくに私の事調べている筈。
始末したがっている部下がいたら送り出しててもおかしくない。
チ「此方側?世迷い言を!」
「あれま。何も知らないみたいだね…」
“目を盗む"を使って思考を読むが嘘はついていないようだ。
ならば何故?
別に私以外に転生者がいてもおかしくはない。
アンシャルからは同類がいるとか聞かされていない。
てか、アイツ神様なら私の事呼び戻せるんじゃないの?
あれー?
おかしいなぁ。
段々腹が立ってきたんだけど。
アンシャルに対する怒りにこめかみをびくつかせながら神威を庇おうとすると
チ「やっとやる気になっ…!?」
神「仕方がないから共闘してあげるよ。」
いつの間にか私の腕から抜け出していた神威はチェーホフの腹に拳を叩き込む。
あれ?神威もなんか怒ってません?
きょとんとしていると
神「これで借りは返したってことで良いかな。」
あ、庇われたことに怒ってるのね。
「借りを作った記憶は無いけど、共闘はありがたいね。」
そんなつもりは無かったんだけど煽っちゃったみたいだ。
“目を盗む"を使っている最中なので、神威から次はお前だって聞こえてくるんだけど。
嫌だなぁ。
夜兎とか強すぎて戦いたくない。
文ストは傍観出来なかったから銀魂では傍観を貫く予定だったんだけど…
何でこうも騒ぎの中心に私は立っているのかなぁ?
これから世界を越えた共闘が始まるってタイミングで周りが騒がしくなった。
お妙さんの声が遠くから聞こえてくる。
どうやら無事に増援が来たようだ。
もしかして真撰組と早くも再会する感じ?
彼らの戦いを間近で見られるのは嬉しいなんて頭の片隅で考えていると
チ「一旦退く。次は仕留める。」
ビュッと風を切る音と共に彼は去っていった。
次会う時までに奴の謎を解明せねばならないと先程迄彼が居た場所を睨んでいると
神「阿伏兎にどやされる前に俺“達"も行こうか。」
神威は私をひょいと担いで壁を伝っていく。
え、ついていくなんて言ってないんだけど!?
264人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユウ(プロフ) - 更新まってます! (2021年10月25日 13時) (レス) @page37 id: d7bd017054 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna1202(プロフ) - 呪術廻戦とのコラボが見たいです!! (2020年12月8日 16時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - クレハさん» そんなことないですよ!恥ずかしながらうっかり見落としていたので助かりました。ありがとうございます! (2019年11月21日 21時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - 甘栗さん» 初コメントが指摘ですいません!しかし、気になったもので……無理せず頑張ってください。 (2019年11月21日 21時) (レス) id: a8882568e6 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - クレハさん» 変換ミスしてました!教えていただきありがとうございます。 (2019年11月21日 21時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:甘栗 | 作成日時:2019年8月1日 17時