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97話 ページ26

治をはじめとする探偵社の皆といい、拍子抜けな程に彼等も私を受け入れてくれた。
その事を言うと当然だと口を揃えて言われたのは嬉しい誤算だった。
例のごとくアンシャルは時間切れで現から消え去り、芥川君は任務があるので部屋を去っていった。私も帰ろうかと立ち上がると

中「あ、の!Aさん!」

心なしか頬を赤く染めた中也が私を呼び止めた。

「どうしたんだい?」

中也は目を少し泳がせてから決心した素振りを見せ

中「もし良ければ食事でも行きませんか?」

深刻な話かと思っていたので肩の力が抜けた。そんな私を見て中也は青ざめた顔をした。まだ何も言ってないのにそんな絶望した表情しないでよ!?

「いつでも行くよ。中也の都合の良い日は?」

すると先程と見違えるほど嬉しそうな顔になった。中也のまわりにお花が見えるくらい明るい雰囲気になっている。
久々に話を沢山したいと言うこともあり、今週末に行くことになった。エスコートは任せてくれと中也が息巻いていたので楽しみにしてると言ったら頼もしい返事が来た。

そんな私たちを微笑ましく見つめている姐さんの事を私は気がつかなかった。

そろそろ仕事の邪魔をするわけにいかないので帰ろうとすると

尾「鴎外殿に会わなくて良いのか?」

あー、やっぱりそうなるか。
森さんにバレると面倒なんだよなぁ。
言葉にしてないが雰囲気で察してもらえたのか姐さんは眉をハの字にして

尾「確かに言い難いか…しかし、Aの事を心配しておったぞ?」

マジで?あの合理主義者が?
ありえねー←
まあ、そのうち機会が合ったら言うよと誤魔化した。

部屋を出るために異能力で構成員に扮装すると中也と姐さんは敵にしたら厄介だと顔を見合わせて苦笑する。
それじゃあ、また。と部屋の異能力を解いて出ようとすると

エ「中也!匿って!」

エリスお嬢様が部屋に突撃してきた。
ヤバい。この後の展開が読めてきた。
逃げるわ、とアイコンタクトで二人に伝えて今度こそ外に出ようとすると

森「エリスちゃーん?そこにいるのかい?」

フラグ回収早いんだよ!!!!
もっと伸ばせよ!!
そんな私の叫びは届かず森さんが中也の執務室へ入ってくる。

中也は畏まり、姐さんはおやおやと言う顔でエリス嬢と森さんを招き入れる。
一方私はと言うと極限まで自分の気配を薄くしていた。
中也と姐さんは見えるかもしれないが森さん達は気がつかないと願いたい。

森「おや、君は?」

終わった…

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甘栗(プロフ) - ウナさん» どんどん中也さんの活躍増やしていこうと思ってます!ドキドキしてもらえるように頑張ります! (2019年4月4日 19時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - うわあ、もうかっこよすぎです、中也!!やばいですよもう!凄いです! (2019年4月4日 18時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - チョコ味の白兎さん» 確かに口調が敦君みたいですね(笑)色々な関係が動く予定なので楽しみしててください! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 雪宮暦さん» カッコいい中也を目指してるのでそう言って貰えて嬉しいです! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味の白兎 - 最後のセリフが敦くんっぽい!ここからの展開が楽しみ! (2019年3月30日 17時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年2月28日 16時

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