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116話 ページ46

見上げてくる中也に私は拳を振りかぶった。
バキッと音がして中也は私にされるがままに殴られた。

太「一先ずこれで良しとしておいてあげるよ。まずは姉さんだ。」

中也は小さい声で悪いと呟き、黒服に指示を出した。
二人組の男の行方を探らせている間に私は探偵社に電話を繋ぐ。
電話が繋がる前に中也に向かって

太「さて、姉さんを助けられなかったらその時は…」

中「そんなこと起こさねぇよ。必ず救う。」

全く仕方がない。
国木田君に繋がった電話に要点を摘まんで話す。
緊急で情報を収集してくれるそうだ。
中也の方も電話で森さんに連絡を入れているようだ。
電話を切ると情報を共有する。

太「さてと、まずは──」

現在わかっていることを整理しよう。

姉さんが連れ去ったのは二人組の男だ。
中也曰、姉さんを抱えていた方の男は水を操る異能力者だそうだ。
もう片方の桃色の髪の男はいつの間にか現れたらしく、戦闘面はわからないそうだ。
だが、中也から逃げる際に人形に入れ替わっていると言うのなら…推測にすぎないが空間操作か何かだろう。まあ、警戒するに越したことはない。
次に八咫神成が今回の首謀者だと言うのなら、何故態々自ら姉さんを連れ出したのだろうか。
八咫神成が直接姉さんを連れ去ることに意味があったのでは無いだろうか。

中也に八咫神成と姉さんの間に何か思い当たる事が無いか確認をとると、異様に八咫神成に対して躊躇っている節があったそうだ。
姉さんと八咫神成に何かしらの繋がりがあることは確かだ。
姉さんが抵抗が出来なかったこともそこに繋がるのだろう。

すると私の携帯が鳴った。
国木田君からだ。

国『太宰、Aさんの連れ去られた場所が特定できたぞ。』

敦達を先に向かわせている。

場所を聞くと

国『海の上だ。』

横浜湾から沖に向かった貿易関連が栄えている埋立地のすぐ側に新しい建築物が突如現れたそうだ。

最近地震が多かったのはこれが理由か。

ここ最近大きい地震が定期的に起こっていたのだ。
そして海上に組織を置いていたのは水を操る異能力者がいるからだろう。
警備に人員を割くことがない。
手口からしても少人数の組織だろう。
よく考えてみれば襲われた人は全て水辺にいた。

すると電話口の声が変わった。乱歩さんに変わったようだ。

乱『Aの所に行く前に行くべき場所がある。』

次の言葉を待つと

乱『今回の切り札が捕まっている。早急に向かうんだ。』

Aが死んでしまう前にね。

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甘栗(プロフ) - ウナさん» どんどん中也さんの活躍増やしていこうと思ってます!ドキドキしてもらえるように頑張ります! (2019年4月4日 19時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - うわあ、もうかっこよすぎです、中也!!やばいですよもう!凄いです! (2019年4月4日 18時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - チョコ味の白兎さん» 確かに口調が敦君みたいですね(笑)色々な関係が動く予定なので楽しみしててください! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 雪宮暦さん» カッコいい中也を目指してるのでそう言って貰えて嬉しいです! (2019年3月30日 20時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
チョコ味の白兎 - 最後のセリフが敦くんっぽい!ここからの展開が楽しみ! (2019年3月30日 17時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年2月28日 16時

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