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3'話 ページ21

女「A、A!いい加減起きなさい!」

「へぶっ!?」

叩かれた。敵襲かと思い飛び起きた
目が覚めてくると自分は今ベッドの上で、文字通り母親に叩き起こされた所だった
枕元の時計を見るとまだ7時過ぎだった

「まだ朝早いよ…」

布団の上でごねると

母「また遅くまでアニメ見てたんでしょ。何時まで寝てないで家の事手伝いなさい」

布団を剥ぎ取られたので渋々布団から出ていく
顔を洗いに洗面所に向かう時ふと頭によぎった

あれ、何かを忘れているような

大事なことだったはずなんだけど…なんだっけ
ぼんやりしているとまた怒られた
テーブルには朝御飯が並んでいて兄がご飯を食べていた

兄「Aはまた夜更かしか?」

コーヒーを飲みながら兄は苦笑する

「録り貯めたアニメ見てた」

欠伸を1つして席に付く
兄が私にコーヒーを注いで渡してくれた

兄「ほら、目ぇ覚ませ」

「ありがとう」

猫舌の私はふーふーと冷ましてからコーヒーを飲む
兄は文系の大学院生で休みの日も学校に行っている事が多い
だから母親は別々に朝御飯を作るのが面倒なので休みの私までたたき起こされるのだ
眠そうな私に兄は

兄「今日は早く終わるんだ。お昼過ぎから一緒に本屋巡りでもどうだ?」

「行く」

即決だなと兄は楽しそうに笑った
兄と出掛けると美味しい甘味処に連れていってくれるし品揃えの良い本屋に行けて楽しいのだ
といっても私は基本的漫画ばかりだが

ご飯を食べ終えて兄を見送ると私は部屋に戻った
来週末のテストに向けて軽く教科書を開いて勉強していたが暫くすると飽きてきた

一休みしようと本棚に手を伸ばす
丁度目の前にあったのが文ストだった

そういえば最新刊読んでないなぁなんて思って読み始めると最初の巻から読みたくなった
そんなこんなでだらだらと読み耽っていくと違和感を感じた

「太宰さんってこんなキャラだったっけ?」

私が知っているのはもっとこう私には無邪気に笑うけど他の人には腹黒いって言うか

否、太宰さんは飄々としてるけど時々冷酷な言動がみられるイケメンだから別におかしくは…

うーんと唸っていると時計の針は随分と動いていた
兄との約束の時間が近いので急いで荷物を持って家を出た

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甘栗(プロフ) - クレハさん» 私の趣味丸出しです笑。そう言ってもらえて嬉しいです。頑張りますね! (2019年2月26日 15時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
クレハ - すごく面白いです!私の好みドンピシャです。更新待ってます。 (2019年2月25日 23時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 飛鳥さん» いえいえ!お役に立てて良かったです! (2019年2月23日 12時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 甘栗さん» 教えてくださり、有難うございました! (2019年2月23日 9時) (レス) id: e183043180 (このIDを非表示/違反報告)
甘栗(プロフ) - 真昼ノ夜さん» そう言ってもらえて嬉しいです!頑張ります!! (2019年2月22日 18時) (レス) id: 8ba49da6fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘栗 | 作成日時:2019年2月4日 19時

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