メモNo.8-2(俺とお前の関係) ページ10
私は夜中が嫌いだ、どっちかと言うなら夜が嫌いの方が正しい、私は小さい頃から1人で寝ることが出来なかった、1人で寝る度に嫌な夢を見ては泣くことが多かった、今は慣れてしまい1人で寝ても平気なまで、でも今回はそうはいなかった…
[俺はどうしたらいい?]
そう聞かれて私は
[このまま…繋いでて…]
小さい声で言うとあいつは[わかった、充電切れだけは避けろよー]と言って、スマホの向こう側からカチッと線を差す音がして、私も差した
[今回はどんな夢見たんだ?]
そう聞かれて私は答えたくなかった
[答えたくない内容なら仕方ねぇな、俺か?]
そう聞かれて心臓がバクンと大きく跳ねた
[何で分かるの?]
[だから、結菜のことを一番わかってる俺に分からねぇことはねぇの、結菜の気持ちも丸見えだけどな]
と自慢げに言われて少し嬉しかったりもする、幼馴染と言っていいのかわからないが、小さい頃から私の隣には湊が居てくれた、だからつい本音が出てしまう
[こっちに来てよ…]
言ってしまった…
[な、何でもない!!]
[わかった、行く]
[はぁ?!]
[お隣さん同士だそ?しかもおばさん達は今頃お酒で気持ちよく酔ってるだろうし]
と言ってプチッと電話が切れた
「え?!」
そこで私は眠気が覚めた、湊とはお隣さん同士だから来ようと思えば来れるが…
インターホンが鳴り扉を開けるとスマホと充電器を持った湊が立っていた
「本当に来た」
「来てやった」
と上から目線で言われる
「はい、とりあえずベット行くぞ」
「ちょっと!」
背中を押されて私の部屋まで来て
「さっさと布団入れ」
「私の家!」
「ほら、早く」
私のベットに腰掛けて両手を広げられる
「…」
「不満そうなその顔なんだよ」
「別に」
そう言って腕の中に入れば優しく抱きしめてくれる
「その寝るか?」
「寝る」
そう言うと布団をめくって私を優しく寝転がせてくれる
「俺もついでに寝よう」
そう言って私の布団に入って抱きしめられる、湊の匂いが好きで一緒にいると本当に落ち着いて心地よいぐらい
「なぁ」
「ん?」
顔をあげると湊が
「おやすみ」
「うん、おやすみ」
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作者名:P4lwL6FvcvmThfX | 作成日時:2022年2月18日 16時