第48話:帰心 ページ7
会計を終えた爆豪くんは、切島くんの隣に座る。
そしてトレーから小さなホットドリンクカップとスティックシュガー、マドラーを自分の
目の前のテーブルに置いた。
………………………？？ん？
よくみると爆豪くんは爆豪くんで、トレーに別のドリンクがのせられている。
彼の突然の行動に頭が？でいっぱいになり、爆豪くんを見つめてみるが、こちらを見る様子はない。
『……っあ……？』
「……紅茶。喉のこと考えるなら、あったかい飲み物飲んでリラックスしろ」
「……爆豪がヒーローっぽいことしてる(笑)」
「うるせぇクソ髪！」
「いって！足蹴るなって！」
「避けんな！」
「んじゃ、」
「いっ……！硬化すんな！」
「理不尽じゃね？！」
『……っ……っっ』
2人のやりとりを見ていて思わず笑みがこぼれる。それを見て、切島くんが嬉しそうに笑う。
爆豪くんはまた「チッ」と舌打ちをしていたけれど。
なんとなく、2人の関係に懐かしさを感じた。
それは部活帰りの時のような、そんな雰囲気で。
部活終わりに談笑したり、愚痴を言って共感しあったり。
仲間達との絆を深めて支え合ってきたあの時間。
この世界に来てどれくらいの月日がたったのだろうか。
前の、元の世界の友人達が恋しくなる。
………帰りたい。
ここの、いまのクラスメイトや先生達はとてもよくしてくれる。
けれど、今までの辛い出来事は忘れられない。
この世界に来て直ぐは帰りたいと願った。
何度も望んだ。
それは約一年間、叶わなかった願いで。
違う世界だとわかってる。仕組みも、個性という能力も環境も。
わかっていても、それでもやっぱり自分はこの世界の理は理解できない。
その思いは連鎖し、負の感情として駆け巡る。
お頭の所で扱いに驚き、毎日空腹と戦った。
耐えた代償は“声”だった。
頭の中でどんなに考えても、ここにいる意味がわからない。
自分は何故この世界に来てしまったんだろう……
.
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小崎相良(プロフ) - 変更の予定はないです。すみません(＞＜)こんな長い作品を読んでいただきありがとうございます。完結している作品ですので、最後まで見守って頂けたら幸いです！ (2021年8月6日 22時) (
レス) id: 4379f20890 (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたいさん» コメントありがとうございます。特にこだわりはないですけど、初めての作品ですしこのまま残しておきたいなって思っています！“増やす”というのはヒロアカに出てくる傑物学園の真堂揺くんの“揺らす”から派生させて考えたものですので、 続→ (2021年8月6日 22時) (レス) id: 4379f20890 (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - あと増幅とか（なんか上から目線ですみませんでした） (2021年8月5日 21時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - 個性の名前増やすってちょっとアレだから増加じゃダメなんですか？ (2021年8月5日 21時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 星が赤色に！閲覧本当にありがとうございます！ (2019年8月4日 0時) (レス) id: e7650e4ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小崎相良 | 作成日時：2019年2月2日 17時
