第47話:寄り道 ページ6
放課後に身支度を整えていると切島くんが、寄り道して帰らないかと声を掛けてくれた。
行っていいものなのか自分では判断が出来ない。
オールマイトさんに確認すると、「仕事が終わってから迎えに行くね！」とのことだったので、一緒に行くことになった。
身支度を終えて切島くんの席へ行くと、薄い金髪で赤目の男の子が一緒にいた。
赤目の男の子は鋭い目つきでこちらを見ている。
『……？』
「お！A！あ、えっと、こいつ爆豪。俺の友達なんだ。一緒に行こうと思って」
「…………」
『……』
爆豪くんはこちらをじっと見つめている。
見つめられて首をかしげるが特に返答も変化もない。
何か伝えたいのだろうか？
「…………」
「爆豪！」
「…………………………………爆豪勝己」
自己紹介か。そういうことか。
返事の代わりをと思い、爆豪くんに頭を下げると「チッ」という舌打ちが帰ってきた。
何故だ…。
「んじゃ、ま、いくか！」
「……」
『！』
切島くんと爆豪くんが歩き出したので、慌てて後を追いかけた。
切島くんが案内してくれたのは、ファーストフード店だった。
明るいガヤガヤとした雰囲気がまるでマ○ドナルドのようで、なんともいえない懐かしさを感じた。
それと同時に、お金を持っていない事に気が付く。
……好意で衣食住のお世話になっているのだ。贅沢をするわけにはいかない。
「Aは何か食べるか？」
切島くんの言葉に首を横に振る。
「じゃあ、飲み物は？」
「……」
『……っお……ふ……』
大丈夫と言いたかったので挑戦してみたが声にならなかった。
代わりに首を横に振る。
「そっか……」
しょんぼりしている切島くんに申し訳ないな…と思いつつ、どうすることもできないので2人の注文が終わるのを待つ。
先にトレーを持ってやってきたのは切島くんだった。
その姿を見た爆豪くんが口を開く。
「………切島、先に座っとけ」
「おう！Aも席取りに行こうぜ」
切島くんの言葉に頷き、キョロキョロと席を探す。見回していると、窓際に4人がけのソファの席が空いているのを見つける。
びっくりさせるとトレーをひっくり返してしまうかもしれないので、服の袖をくいくいっと引っ張り自己主張してみた。
切島くんが振り返り首を傾げたので、指をさして場所を示す。
『……っあ……ぅ』
「お？あ、ホントだな！行こう！」
無事に席を確保し、2人で座って爆豪くんを待った。
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小崎相良(プロフ) - 変更の予定はないです。すみません(＞＜)こんな長い作品を読んでいただきありがとうございます。完結している作品ですので、最後まで見守って頂けたら幸いです！ (2021年8月6日 22時) (
レス) id: 4379f20890 (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたいさん» コメントありがとうございます。特にこだわりはないですけど、初めての作品ですしこのまま残しておきたいなって思っています！“増やす”というのはヒロアカに出てくる傑物学園の真堂揺くんの“揺らす”から派生させて考えたものですので、 続→ (2021年8月6日 22時) (レス) id: 4379f20890 (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - あと増幅とか（なんか上から目線ですみませんでした） (2021年8月5日 21時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - 個性の名前増やすってちょっとアレだから増加じゃダメなんですか？ (2021年8月5日 21時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 星が赤色に！閲覧本当にありがとうございます！ (2019年8月4日 0時) (レス) id: e7650e4ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小崎相良 | 作成日時：2019年2月2日 17時
