第61話:夢 ページ29
夢を見た。
目の前にあるのはあの時のボロい小屋。
隣には誰かが一緒にいる。
雄英の制服を着た誰かだ。
顔だけが不自然に暗く、その上ぼやけてて誰なのかはわからない。
その人は自分に寄り添うように隣に立っている。
『誰なのか』と。そう尋ねようとしたその時、世界が急に歪んだ。
違和感と浮遊感を感じ、思わずぎゅっと目を瞑る。
そして眼を開くと家にいた。
自宅ではない。
オールマイトさんの家だ。
『……』
保健室どこ行った？
先ほど目覚めた時は保健室にいたはず……。
起きる様子がなさすぎて、運ばれたとかそんなところだろうか。
なんというか、まぁ、多分寝起きなのもあってうまく頭が働いていない気がする。
「……あぁ！A君おはよう！よく眠れたかな？ごめんね、私が気づくのが遅かったから学校まで連れて行ってしまって」
『いえ、自分が不調を伝えれば良かったんですけど……言わなかったので』
「じゃあお互い様、だね！それよりお腹は空いているかい？」
『……それなりに？』
「そっか。それならおかゆ食べよ？」
『はい』
それからオールマイトさんと２人で普段よりも少し早めの夕食を食べた。
今日の学校での出来事や、クラスメイトたちの様子、お見舞いに来てくれた友人がいたことなどを教えてもらった。
普段と変わらない日常の筈なのに、その様子を聞くだけで何となく心が温まる。
「あ、それとA君に１つ聞こうと思って……」
『はい？何でしょうか』
「……えっと」
『？』
そう言ったきり、オールマイトさんは黙ってしまう。
眉間にしわが寄り、眼が少し泳ぐ。
話そうか話さまいかを悩んでいるような、そんな表情だ。
『オールマイト先生？』
「ごめんね、もう少し整理してからの方がいいかも。明日の夜でもいいかい？」
『え、あ、はい。大丈夫です』
表情を見ているだけでも、何か大切な話をしようとしていることがわかる。
少しだけ不安になったが、オールマイトさんの心の準備ができるまで待とうと思う。
翌日の夜。
オールマイトさんは昨日の宣言通り、「少し話せるかい？」と訪ねてきた。
その言葉に二つ返事で了承し、リビングで向かい合わせに座る。
しかしその表情はまだ何かを悩んでいる様子だった。
「…………」
『…………』
「…………」
『……？』
よくわからなくて首をかしげる。
それに気がついたオールマイトさんがポツリと言葉を発した。
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小崎相良(プロフ) - 変更の予定はないです。すみません(＞＜)こんな長い作品を読んでいただきありがとうございます。完結している作品ですので、最後まで見守って頂けたら幸いです！ (2021年8月6日 22時) (
レス) id: 4379f20890 (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたいさん» コメントありがとうございます。特にこだわりはないですけど、初めての作品ですしこのまま残しておきたいなって思っています！“増やす”というのはヒロアカに出てくる傑物学園の真堂揺くんの“揺らす”から派生させて考えたものですので、 続→ (2021年8月6日 22時) (レス) id: 4379f20890 (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - あと増幅とか（なんか上から目線ですみませんでした） (2021年8月5日 21時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - 個性の名前増やすってちょっとアレだから増加じゃダメなんですか？ (2021年8月5日 21時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 星が赤色に！閲覧本当にありがとうございます！ (2019年8月4日 0時) (レス) id: e7650e4ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小崎相良 | 作成日時：2019年2月2日 17時
