第58話:縁 ページ19
雄英体育祭を見ていて、改めて“個性”というものの影響力の存在の大きさを感じる。
それぞれが個性を持って生まれ、自分の一部として扱ってきたのだろう。
自在に、思いのままに体の一部であるかの様に操っている。
『……個性って難しいですね』
「……そうだね、種類も形も活かし方も様々だからね。」
『八木さんは……凄いですね。平和の象徴という肩書き、多くの期待を背負ってて……自分はまだ、個性の活かし方を理解出来ていません。お世話になるばかりで……』
「A君は優しいね！それが君の長所だ。まあ、私は君はもっと周りに頼るべきだと思うけどね！」
『え』
「まだまだ育ち盛りだし、可能性は無限大だもの。沢山の人から色々な考え方や生き方を聞いて見聞を広めてから、自らの生き方を模索していけばいいと私は
思うよ。その中で壁にぶつかったりすることもあるだろうし」
オールマイトさんは諭すように穏やかに話す。
「頼ること、身を預けることは勇気がいるよ。間違った選択をすれば自らのみじゃなく、周りも巻き込んでしまったりね…君自身経験があると思うけど。
…………それでも私は人はどんなに強い人でも、１人では生きていけないと思うんだ」
『……』
頼る事も勇気、か。
初めてこの世界に来た時に出会ったお爺さんとお婆さん。
２人がこの世界を仕組みを教えてくれたから、個性の使い方、調べ方、ヒーローの仕組みを理解出来た。
発動するトリガーを見つけたのも安定して使えるようになったのも、２人の支えがあったからこそ。
そもそも異世界に迷い込んだあの日に誰の支えも得られなかったら……そう思うと寒気がする。
自分ひとりではどうする事もできなかっただろうし、寝る場所も食事も用意出来なかっただろう。
異世界から来た事実を知っている人は今周りにはいない。
今自分に必要なのは “情報” だと思う。
“個性”があるような異世界だ。
もしかしたら、“異世界から人を連れてくる個性” もあるかもしれない。
待っていても、留まっていても変化はしない。
進展はしない。
動かないと。
『……そうですね、頼れるように…努めます』
「！」
そう言うと、オールマイトさんは驚いて数回瞬きをした後、ニッコリ笑った。
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小崎相良(プロフ) - 変更の予定はないです。すみません(＞＜)こんな長い作品を読んでいただきありがとうございます。完結している作品ですので、最後まで見守って頂けたら幸いです！ (2021年8月6日 22時) (
レス) id: 4379f20890 (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたいさん» コメントありがとうございます。特にこだわりはないですけど、初めての作品ですしこのまま残しておきたいなって思っています！“増やす”というのはヒロアカに出てくる傑物学園の真堂揺くんの“揺らす”から派生させて考えたものですので、 続→ (2021年8月6日 22時) (レス) id: 4379f20890 (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - あと増幅とか（なんか上から目線ですみませんでした） (2021年8月5日 21時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
来世は天海くんと最原くんのかれぴになりたい - 個性の名前増やすってちょっとアレだから増加じゃダメなんですか？ (2021年8月5日 21時) (レス) id: 06f475297c (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 星が赤色に！閲覧本当にありがとうございます！ (2019年8月4日 0時) (レス) id: e7650e4ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小崎相良 | 作成日時：2019年2月2日 17時
