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Another:上鳴 ページ45

※注意※
上鳴くんは男の子相手でも容姿のイメージやノリで、ちゃん付けしてそうという、勝手な妄想が含まれます。主人公を男の子で読む場合違和感を感じる方もいると思います。
しないでしょ(笑)と思う方はとばしてください。

読まなくても本編に支障はないと思います。



ーーー

USJ事件で敵側にいたという子がクラスメイトになった。

名前はAちゃん。特殊な境遇の子で話すことができない。
先生に紹介されている時も、座っている時も終始俯いていて、顔は見られなかった。

こちらから話しかけようとしても、なかなかタイミングが合わない。
……というか多分、Aちゃんが故意に、タイミングが合わないようにしてる。

授業が終わると、避けるかのように教室を出て行ってしまうからだ。


「瀬呂ー」

「なに?」

「Aちゃんのとこ一緒に行こうぜ」

「いいけど……あれ確実に話しかけられるのを避けてるぞ?そんな無理やり大丈夫か?」

「名前聞くだけだって!大丈夫!」

「……まぁ、それならついてくけど」

「サンキュー!」





下校の身支度を狙う。
その時、Aちゃんは机上の荷物を鞄にしまおうとしていた。
その様子を見て、俺はすかさず声をかける。


「Aさんだったよね?初めまして‼俺は上鳴電気って言うんだ!で、」

「俺は瀬呂範太。今、いいか?」


声をかけるとAさんはちらりと視線をこちらに向けた。そして、手元の鞄へと視線を戻す。
聞き入れてもらえそうにないので負けじと、一歩踏み出す。


「Aって苗字だろ?下の名前知りたいんだよな!教えてくれないか?あとさ、学校、楽しめてるか?」

『……』

「……あのさ、“増やす個性”ってどんななんだ?」

「瀬呂も思ってたのか!俺もそれ気になってた!」

「やっぱり数が増えるのか?」

「なら、どんなものでも食べ放題だし、お金もかかんねーよな!!」

「……それは、どうなんだ?」

『〜〜〜‼‼』


気がつくと、壁際まで追い詰めてしまっていた。やり過ぎた……と思い、数歩下がる。
その時だった。Aちゃんが鞄に口付けた。
なんでキス?と2人で目を見合わせたその時、頭上から鞄が降り注いだ。


「うっわ⁉」

「なんだこれ⁉鞄⁈‼」

「いててっ」


何が何だかさっぱり、わからないがとりあえず鞄が“増えた”ことがわかった。





それと同時に自分たちはAちゃんに拒絶されたということも。






.

Another:瀬呂→←第39話:距離



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作品ジャンル:アニメ
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小崎相良(プロフ) - 評価150票!皆様、ありがとうございます!嬉しさでにやにやしております(笑) (2019年7月12日 19時) (レス) id: be5de34a4a (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 瀷さん» コメントありがとうございます!頑張ります(´∀`*) (2019年6月1日 20時) (レス) id: fd7aceb583 (このIDを非表示/違反報告)
- 弔推しなんですけど、初登場が可愛いw頑張ってください! (2019年6月1日 19時) (レス) id: 3960a531d7 (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 充希さん» ありがとうございます!どの場面でしたか?訂正したいので、教えて頂けると嬉しいです (2019年3月13日 23時) (レス) id: 4835e70326 (このIDを非表示/違反報告)
充希 - オールマイトの一人称は僕ではなく、私です! (2019年3月9日 13時) (レス) id: 1c94acc086 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小崎相良 | 作成日時:2018年9月30日 14時

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