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第21話:推察 ページ23

腕から離れるのを確認すると、死柄木さんはイレイザーヘッドに向かって駆け出した。

足、早いな……身体機能どうなってんだろ……?

死柄木さんに限らずだが、この世界の人たちは身体能力が凄い。
走る・跳び上がる等の運動能力もだが、攻撃を受けた時の痛みへの耐性が強いというか……とてもタフだ。

戦闘は見ているだけで痛そうで、もし自分があそこにいたらと思うとゾッとする。
戦いながらニヤニヤ笑っている死柄木さんの心は理解できないし、自分にはその心理はよくわからないが……あれか、サイコパスとかいう奴かなと少し思った。

先程までボソボソと口を動かしていた死柄木さんだったが、考えがまとまったのか口を開く。


「動き回るのでわかりづらいけど、髪が下がる瞬間がある。1アクション終えるごとだ。そしてその感覚は段々短くなってる」


死柄木さんがイレイザーヘッドの右肘に触れた。


「無理をするなよイレイザーヘッド」

「ーーーーっ‼」


死柄木さんが触れた肘の周りがボロボロと崩れていく。
普段の崩壊スピードがわからないが嬉しそうにしているので、きっと役立てているのだろう……
肘を崩され、イレイザーヘッドは死柄木さんから距離を取った。離れた場所に構えるが先程“崩れた”肘がとても痛々しい。

死柄木さんは更に話掛ける。


「その個性は集団との長期戦は向いてなくないか?普段の仕事と勝手が違うんじゃないか?君が得意なのはあくまで奇襲からの短期決戦じゃないか?」


きっとこれらは、思案していた死柄木さんの推察からだろうと思う。
イレイザーヘッドの動きを見て、不自然な点がいくつもあったと。


「それでも真正面から飛び込んできたのは生徒に安心を与える為か?
かっこいいなあ、かっこいいなあ……



ところでヒーロー、本命は俺じゃない」


死柄木さんの近くにあったモヤモヤから新しく何かが出て来た。
ズボンのみを着用し、頭部は脳らしき器官がむき出しになったそれはどう見ても“人”ではない。
筋骨隆々の肉体を持つ黒い肌の何か。





「対、平和の象徴 改人“脳無”」





脳無と呼ばれたそれは、ものすごい力でイレイザーヘッドを押さえつけた。








痛そう……



.

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作品ジャンル:アニメ
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小崎相良(プロフ) - 評価150票!皆様、ありがとうございます!嬉しさでにやにやしております(笑) (2019年7月12日 19時) (レス) id: be5de34a4a (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 瀷さん» コメントありがとうございます!頑張ります(´∀`*) (2019年6月1日 20時) (レス) id: fd7aceb583 (このIDを非表示/違反報告)
- 弔推しなんですけど、初登場が可愛いw頑張ってください! (2019年6月1日 19時) (レス) id: 3960a531d7 (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 充希さん» ありがとうございます!どの場面でしたか?訂正したいので、教えて頂けると嬉しいです (2019年3月13日 23時) (レス) id: 4835e70326 (このIDを非表示/違反報告)
充希 - オールマイトの一人称は僕ではなく、私です! (2019年3月9日 13時) (レス) id: 1c94acc086 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小崎相良 | 作成日時:2018年9月30日 14時

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