第32話:把握テスト ページ37
雄英の校長先生と塚内警部の計らいで、高校にて身柄を預かられることになった。
その理由としては、
“個性”が敵側に渡ると大きな不利益が生じること、
“個性”の内容的に敵に狙われる可能性が高いこと、
それに伴い、何かあった際にプロヒーローが多く在籍する高校であれば、すぐに対処ができること、
声が出ない程の心理的ストレスがかかっている為、同年代と過ごせる環境に置き、ストレスの緩和を促すこと、
などだった。
……個人的に大きな理由となったのは、前半の2つだろうと思う。
身柄を預かるということで、翌日に簡単な“個性”の把握テストが行われた。
教師の方の協力・立ち会いの元、何人かの先生に“個性”を使用した。
その結果どうやら、“増やす個性”は「発動型」「変形型」「異形型」全てに使用することができるが、その基盤となるのは自分自身の発想の力だと知った。どんなにすごい個性の方であっても手伝う側がどうしたら“他人の個性”を活かせるのかわかっていなければ話にならない。
たまたま、声の大きい先生に個性を使用するとして、どう“増やしていいのか”が、わからなかった。“個性”で声が既に大きいのに更に何を増やしたらいいか浮かばない。
困り果てていると、
「例えばだけどな、音っていうのは建物を挟んだりすると聞こえにくくなるんだぜ?どんな個性でも、弱点となる欠点があって、それをヒーローたちはカバーしながら戦うのさ。」
『……!』
「アンタの力なら発想次第で、誰の役にでも立てるだろ?音の振動の幅を“増やして”共鳴を狙うってのも手だ‼声じゃ限界あるしなァ」
と教えてもらった。
使用する時の発想力が、自分には全然足りてないと気付かされた。
今までは深く考えず、“便利な力”くらいに思って過ごしてきたが、少しずつでも力の活用方法について学んでいく必要があるだろう。
敷地内で過ごす条件があったのだが、高校の敷地内に家などはなかったので、保健室で過ごすことになった。
リカバリーガールの手伝いをして過ごす。
勿論、面会は謝絶だったので切島くんにも会えなかった。
(そもそも、学校自体休みだったらしい)
誰かが保健室に来た際はカーテンで仕切られたスペースの中でひっそりと過ごした。
少しだけ、寂しかった。
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小崎相良(プロフ) - 評価150票!皆様、ありがとうございます!嬉しさでにやにやしております(笑) (2019年7月12日 19時) (レス) id: be5de34a4a (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 瀷さん» コメントありがとうございます!頑張ります(´∀`*) (2019年6月1日 20時) (レス) id: fd7aceb583 (このIDを非表示/違反報告)
瀷 - 弔推しなんですけど、初登場が可愛いw頑張ってください! (2019年6月1日 19時) (レス) id: 3960a531d7 (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 充希さん» ありがとうございます!どの場面でしたか?訂正したいので、教えて頂けると嬉しいです (2019年3月13日 23時) (レス) id: 4835e70326 (このIDを非表示/違反報告)
充希 - オールマイトの一人称は僕ではなく、私です! (2019年3月9日 13時) (レス) id: 1c94acc086 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小崎相良 | 作成日時:2018年9月30日 14時