第19話:雄英 ページ21
その日は朝からバーに人がたくさんいた。
話を聞いていると、ここだけが集合場所ではないらしい。それでこの人数って……死柄木さんたちは何人の同志を集ったんだろうか?
これから集った同志らのアジトにゲートを開き、一斉に目的地に向かうという。
怖かった。彼らにとって自分は丁度いいオモチャなのだろう。
話しかけたり触られたり、ロクな目に遭わなかった。
「Aさん」
『……?』
「死柄木 弔から離れてはいけませんよ。今から向かう場所は危険ですので」
「今からするのはゲームだ。勝手な行動はするなよ……」
二人の言葉に頷いた。強盗なんてちっぽけなことではなく、もっと大規模なことをしようとしているのもわかっていた。
加担はしたくなかったが、力の性質や立場から従うしかない。
『……(怖い、なぁ……)』
自らの気持ちにに鞭を入れる。
死なないように、がんばろう……
その後、死柄木さんの合図で黒霧さんがあのモヤモヤを開き、移動が始まった。
死柄木さんが鎖を握っているので、最前で移動する羽目になった。怖い。
モヤモヤをくぐった先に見えたのは、いくつものドームや半壊した建物たちだった。
とても広い空間の中に佇むそれらはテーマパークのようで、思わず辺りをキョロキョロと見回す。
視界に入ったのは、何人もの子どもと黒い服の人と宇宙飛行士みたいな人だった。
黒い服の人はこちらに視線を向けたのち「かたまりになって動くな‼」と大きな声で叫んだ。
「13号‼生徒を守れ」
「13号に……イレイザーヘッドですか……先日いただいた教師側のカリキュラムでは、オールマイトがここにいるはずなのですが……」
「どこだよ…せっかくこんなに大衆引き連れて来たのにさ……」
ここは学校らしい。教師とか生徒とか……というか、学校攻めてたんですか……
お目当のオールマイトがいないことに肩を落とす死柄木さんは、いつもよりも少しイラついたような口調で話した。しかし名案が浮かんだのかニヤリと笑う。
「オールマイト…平和の象徴…いないなんて…子どもを殺せばくるのかな?」
「はぁ⁉
死柄木さんの言葉を聞いて、赤い髪をした男の子が叫ぶ。
いやいや、ヒーローの学校て。
まぁ、ヒーローという職業が普通にある世界らしいので、学校があってもおかしくはないのか。
それにしても死柄木さんそれは……発想が怖いです。楽しそうなのも怖いです。
.
392人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小崎相良(プロフ) - 評価150票!皆様、ありがとうございます!嬉しさでにやにやしております(笑) (2019年7月12日 19時) (レス) id: be5de34a4a (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 瀷さん» コメントありがとうございます!頑張ります(´∀`*) (2019年6月1日 20時) (レス) id: fd7aceb583 (このIDを非表示/違反報告)
瀷 - 弔推しなんですけど、初登場が可愛いw頑張ってください! (2019年6月1日 19時) (レス) id: 3960a531d7 (このIDを非表示/違反報告)
小崎相良(プロフ) - 充希さん» ありがとうございます!どの場面でしたか?訂正したいので、教えて頂けると嬉しいです (2019年3月13日 23時) (レス) id: 4835e70326 (このIDを非表示/違反報告)
充希 - オールマイトの一人称は僕ではなく、私です! (2019年3月9日 13時) (レス) id: 1c94acc086 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小崎相良 | 作成日時:2018年9月30日 14時