あいつ絶対カタギじゃない……3《松田編》 ページ7
松田さん絶対カタギじゃない……。わたしの悪党友達にもあんなに目がギラついてる人、少ないもん……。
とか心の中で指をいじいじしながら慎重に口を開く。
「警察は最も身近な国家権力であり、銃を携帯することを許された唯一の部隊だ。人一人の人生なんて簡単に狂わせられる。
だからこそ警察は、
俺はそォ考えてる」
ここまで松田さんとゼロに背を向けたまま話した。完全にペース配分間違えたやつだ。戻って話せば良かったなって『だからこそ警察は』辺りで思い始めたわ。うん、遅すぎた。
とか現実逃避していると、松田さんがポカンと口を空けて(まぁ悪く言えば間抜け面で)わたしを見ているのに気付いた。次いで口角をニッとあげた。
『まさか警察に、そんな事を言う奴がいたなんてな』
松田さんは、声には出さずにそう呟いた。読唇術のお陰で読み取れた。よくやったわたしの夜目！明かり一つなくても口元までバッチリ見えるや！
松田さんの言葉の意味は分からなかったけれど、答えを否定されなくって良かった。自分の考えを真っ向から否定されるのはちょっぴり悲しいからね。
「また明日な」
そう残して、わたしは今度こそ教材を取りに行った。
ふわぁ、緊張した……。なんで会話一つでこんなに頭使わないといけないの？それもこれもあのトラックのせいだよね？？
クソ、あのトラックめ………今度会ったら逆にこっちが轢いてやるからな………(？)
なんて内心で静かに怒りの炎を燃やしながら、その日は帰路に着いた。
担当クラスは頼むから知ってる人がいないクラスであって欲しい。神様がいるならこの願いを叶えて欲しい。
……………
………
…
「神が死ンだか？」
今は授業前の時間、いわゆるSHRの時間だ。鬼塚さんの担当していたクラスと顔合わせをするため教室に来た。結果は見事に爆死。
ゼロもヒロもいる。それどころか松田さんに萩原さんに伊達さんまでいる。何これ、神様人の話聞いてた？やっぱり神は死んだ？
ほらもうゼロとヒロに限っては溢れんばかりに目を見開いてる。そんな顔でもイケメンなんてすごい。
本宅に帰らないの怒ってるよね。せっかく2人に掃除までしてもらったのに。わたしってとんでもない幼馴染不孝者だね。ごめんね。
それでも2人が元気そうで良かった、なんて場違いなことをぼんやりと思った。
お前ら絶対仲良い《松田編》→←あいつ絶対カタギじゃない……2《松田編》
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紅猫 - 平手に目潰しタコ殴りｲｲｲ!!!が好きすぎて……wwほんっと面白いですね！ (2020年10月22日 23時) (
レス) id: be796dbe9a (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 縁談の話、まさかとは思ってたけど、そうきたか（初代怪盗KIDに応援要請したのか）と思った。今後の展開も楽しみに待ってます！ (2020年10月6日 1時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
紅猫 - まぁた主人公は新しい噂の正体に…w今度は学校の怪談ですかw あ、更新お疲れ様です。応援しています (2020年9月20日 21時) (レス) id: be796dbe9a (このIDを非表示/違反報告)
あいな(プロフ) - 本日、松田編を追加しました！ (2020年9月20日 19時) (レス) id: c3b1b53702 (このIDを非表示/違反報告)
あいな(プロフ) - 彩さん» 応援ありがとうございます！これからも頑張っていきます！ (2020年9月20日 19時) (レス) id: c3b1b53702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいな | 作成日時：2020年9月8日 1時
