地雷の強襲2【諸伏】 ページ48
ヒロside
Aに会えた。
直接会話した言葉は二言三言だけだったけど、顔を見れたからそれで十分だ。……俺には十分だ。
昔とは少し変わってしまったAの貼り付けたような笑みを思い出しながら、前へ前へと急ぐ。松田達と別れた後、ようやく見つけた仇を追って辿り着いたアジトへ急ぐ。
やっと両親の仇が取れるのか、とか本当に取れるだろうか、とかもし取れたら何を目標に警察学校に残ろうか、とか逸る気持ちの後ろでそんな事を考えてしまう。
途中に貼ってあった規制テープの前にいた人達に足止めされたけど、教官の名前を出したらすぐに通れた。むしろ地面に平伏す勢いで通された。
お偉いさんっぽかったけどまさかそれ程までとは思ってなかった。なんで俺達の授業やってんだろ。
そんな時だった。
「ハクの代打のウツギだよ！てへぺろ！！」
能天気な声が聞こえて来たのは。
鳥が囀るような、ずっと耳を傾けていたくなるような幼馴染みの声。俺が間違えるはずない。あんな声の人が他にホイホイいる訳がない、というところもあるけど。
服だってさっきと同じ白スーツだ。短めのスカートからスラリと伸びる細い脚が目に毒すぎる。けれど吸い付けられてしまい思わず喉が鳴る。……やっぱりAだ。
隣にいる男と少し険しい顔をして話しているようで、何か叫んだと思ったら膝から崩れ落ちた。あんなに取り乱しているAは初めて見た。
隣の赤毛の男とは、そんな隙を見せる程親しいのか。
そんな事を考えている自分にどうしても嫌気が差す。ゼロの想いに気付いたあの日に、2人を応援しようと決めたのにな。蓋をしても溢れ出る思いがじくじくと胸を引き裂く。鋸で削られてる気分だ。
そんな事を考えていたからか、目の前にあの赤毛の男がいるのに気付くのが遅れた。いやさっきまでAの隣にいたよな……？
「ウツギさんがお呼びだ。来い。」
「は？」
状況の移り変わりが早すぎて頭が理解を拒む。そうこうしている内に、男にいつの間にか俺の背後に回られていて、後ろ手を掴まれていた。
そしてあれよあれよと言う間に俺は、ギョッとした表情のAの前に連れてこられた。Aのそんな表情、初めて見るなぁと場違いにも思った。
ゼロも知らない表情だろうな、と喜んでしまう自分が嫌になる。なんて考えていたのが悪かったのだろうか。
「んん！！？」
「叫ばないで、ヒロ」
俺は気付けば押し倒されていた。
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紅猫 - 平手に目潰しタコ殴りｲｲｲ!!!が好きすぎて……wwほんっと面白いですね！ (2020年10月22日 23時) (
レス) id: be796dbe9a (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 縁談の話、まさかとは思ってたけど、そうきたか（初代怪盗KIDに応援要請したのか）と思った。今後の展開も楽しみに待ってます！ (2020年10月6日 1時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
紅猫 - まぁた主人公は新しい噂の正体に…w今度は学校の怪談ですかw あ、更新お疲れ様です。応援しています (2020年9月20日 21時) (レス) id: be796dbe9a (このIDを非表示/違反報告)
あいな(プロフ) - 本日、松田編を追加しました！ (2020年9月20日 19時) (レス) id: c3b1b53702 (このIDを非表示/違反報告)
あいな(プロフ) - 彩さん» 応援ありがとうございます！これからも頑張っていきます！ (2020年9月20日 19時) (レス) id: c3b1b53702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいな | 作成日時：2020年9月8日 1時
