心臓が凍る2《伊達編》 ページ23
ヒロの言葉をまるっと無視した松田さんが萩原さんとヒロに向き直る。
「験直しに週末どっか行かねぇか？」
「工具店じゃなくカー店かバイク店ならいいぜ？」
「それなら俺も付き合うよ！」
萩原さん、もしかして工具店に連れて行かれたことあるの？一番遊びに行かなさそうな場所トップ10にランクインしてそうだね！！本人が楽しいなら良いけどね！！
「そう言えばバイク店っつったらこの前妙な
「
その言葉で、わたしの心臓は凍りついた。凍りそうなんじゃない。もう凍りついた。
いつ人間の言葉に瞬間冷凍機能なんて付いたのかしら、なんて悩みながらもこのままだと松田さんが殺人犯になってしまう……！という気力でなんとか解凍した。
松田さんは総監ぶん殴り隊隊長だからね！！ちなみに副隊長はわたしの2人構成！！今の心臓瞬間冷凍事件で全滅するところだったね！！！危ねぇ！！！
「あぁ。台付きの盃……ゴブレットっつーの？あんな図柄の……」
はいビンゴ！！景品あげるからもうお口チャックして！！
なんて願いは届くはずもなく、その言葉に一番敏感に反応するだろうと予想していた人が、案の定声を荒げた。
「それ、どんな男だ！？どこに住んでる！？名前は！！？」
「知らねぇよ！刺青に興味あんならバイク店に今夜行ってみっか？常連みてーだったから店員に聞けば分かるかも……」
「一本！！」
盗み聞きをしながらも、しっかりと試合を見ていたわたしは本日10度目になる伊達さんの勝利を告げた。三人組の驚く声が聞こえる。
次は、ゼロ対伊達さんだ。
「行けぇゼロ！リア充野郎に負けんじゃねーぞ！」
露骨すぎやしない！？というかいつの間にかゼロ呼びになってる！！？やっぱ仲良いじゃん！！もはや殴り合ってた頃の面影がないね！！！
とか思いつつ「始め！！」と試合の開始を告げる。
「おい萩、どっちが勝つか賭けねぇか？」
悪い笑顔で話しかけるのは、松田さん。松田さんがゼロの勝ちに焼きそばパン、萩原さんがメロンパンを賭けるそう。
松田さんって一回懐に入れたら大事にする人だなぁ、とぼんやり思った。
それでも今回はたぶん────
「一本！」
────伊達さんの勝ちだ。
「相手をも無傷で制圧する……それは制圧できたらの話だ。ガッカリだよ、降谷」
伊達さんの予想通りの言葉に少し寂しくなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅猫 - 平手に目潰しタコ殴りｲｲｲ!!!が好きすぎて……wwほんっと面白いですね！ (2020年10月22日 23時) (
レス) id: be796dbe9a (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 縁談の話、まさかとは思ってたけど、そうきたか（初代怪盗KIDに応援要請したのか）と思った。今後の展開も楽しみに待ってます！ (2020年10月6日 1時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
紅猫 - まぁた主人公は新しい噂の正体に…w今度は学校の怪談ですかw あ、更新お疲れ様です。応援しています (2020年9月20日 21時) (レス) id: be796dbe9a (このIDを非表示/違反報告)
あいな(プロフ) - 本日、松田編を追加しました！ (2020年9月20日 19時) (レス) id: c3b1b53702 (このIDを非表示/違反報告)
あいな(プロフ) - 彩さん» 応援ありがとうございます！これからも頑張っていきます！ (2020年9月20日 19時) (レス) id: c3b1b53702 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あいな | 作成日時：2020年9月8日 1時
