たぶん満塁ホームラン4 ページ49
おじちゃんは驚いたようにこちらを見た。
『お嬢ちゃん、どうして俺に聞くんだ？』
案の定、わたしに訝しむような目を向けてきた。ごめんねおじちゃん。
『おじちゃんが情報通に見えるからだよ！』
ここでヨイショを決めることにした。円滑(笑)なコミュニケーションにはこういうのも必要なのだ。あと上司の機嫌もよくなる。
機嫌を良くしたおじちゃんは、いくつかある警察の内、
「役満じゃん」
そう漏らしたのも仕方ない。こんなにガチで組織犯罪を阻止しようとしている配置も珍しいのだ。
そう思って聞いてみると、ここだけの話、イタリア4大マフィアの一つ、一般人を食い物にする『カリバドラ』が来るそうだ。
それにしてもこのおじちゃん、どの警察が来るかまで知ってるなんて相当な情報通だ。それに、明らかヤバイ犯罪組織来るのにワクワクしてた。
さてはそのマフィアに敵対する悪党か。一般人に偽装するという悪党の嗜みを完璧に身につけているなんて只者じゃない。名前を売っておこう。
『教えてくれてありがとう。わたしはカノーチェ。それではまた(何かあったら助けてください)』
後ろの人に押されて最後までは言えなかったけれど伝わったはず。
……………
………
…
そんな訳で、カリバドラの拠点の屋敷に来た。どうやら今から襲撃に行くようで、かなりの人数が揃っている。うん、この前買ったナイフの試し斬りにちょうどいい。
このレベルの集団に遭遇するのは年に一度以下の一大イベントだ。ウキウキである。
わたしは年中スパーリングパートナー不足だからこういうチンピラは大歓迎。ああ、もっと治安が悪くなりますように！
わたしはポケットにナイフがあるのを確認して、テンションマックスでお高そうなドアを破りその集会に飛び込んだ。
『ヒャッハー！！てめぇらに豚箱への片道切符をプレゼントしてやるぜ！！』
マフィアを殴りつつ、目についた物を片っ端から切り刻む。飛んできた弾丸に銃にナイフ。どれもスパスパ切れる。さすが日本のヨハネスブルク産。
気付けば立ってるのはわたし1人。仕方ないから、屋敷にあったトラックに全員突っ込んで豚箱まで連れて行ってあげた(無免許)。
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あいな(プロフ) - 彩さん» 嬉しいですぅ！！ありがとうございます！！ (2020年9月4日 11時) (
レス) id: ae58e04968 (このIDを非表示/違反報告)
あいな(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます！！次の第4話から松田さんが出てきます！ (2020年9月4日 11時) (レス) id: ae58e04968 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 初めまして！このシリーズ大好きです(o^^o)更新楽しみにしてます！ (2020年8月31日 19時) (レス) id: bdfba8aa51 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください。楽しみにしてます！(推し(松田さん)達がはやく出てきて助かって欲しいですね！) (2020年7月31日 14時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいな | 作成日時：2020年7月13日 3時
