血統書付きの一匹狼2 ページ22
廊下を歩きながらジンに血をねだったら個室に放り込まれ、今はエリーさんを抱っこして膝を抱えてます。
めちゃくちゃ広い部屋。しかも革張りのいかにも高級ですって感じのソファーが真ん中にある部屋。
……であるにも関わらず、わざわざ角の隅っこの観葉植物の隣でな！！
理由は簡単、ソファーの前に設置されたあちらの高級ガラステーブルの上をご注目。
見事に砕け散ったグラスと無残に広がる
「シンプルにやらかした」
独り言が広すぎるこの部屋に虚しく響いた。
いやぁジュースだと思ってグラスを持ったら、本能が「これ酒じゃん」って一瞬で判断してグラスを握り潰したんですよね！！さては本能もポンコツになってきたな！？
そして手から酒が滴り落ちるのを呆然と眺めていたら気付いた。
あれ？？意識ぶっ飛ばなくね？？手も全然赤くならなくね？？
とりあえず洗面所に向かい、念のため石鹸で綺麗に洗い流した。
度数が低いとそんなに影響ないのかな？とか考えながら部屋に戻るとアルコールの臭いが部屋に充満してた。……じゃねぇええ！！さすがにそれはやばい！！
「開かな、ってああぁ！？」
部屋にある腰窓が開かないと思ったらはめ殺しになっていたのだ。目をつけられそうだし壊すわけにもいかない。
しょうがないから空気が綺麗そうな観葉植物のお隣でエリーさんを抱えて座り込むこと約3時間。
「あなたがジンの言ってたLone wolfね？」
はいベルモットさんですね相変わらず美人だわ。
人差し指を顎に当て、妖艶に微笑んで腕を組む姿はとてつもなく様になっている。流石女王様。
………頼むからその姿勢でわたしを見下ろさないでください
つか
あの詩人一体何吹き込んだ。
それともなに？ジンからすればわたしなんて畜生の類ということですかそうですか……。
今のわたしは身体能力と動体視力がずば抜けてるっていっても組織がその気になれば一捻りだよね、うん知ってた。
とか考えているとベルさんがエリーさんをガン見しているのに気付いた。そんなびっくりしてどうしたベルさん。
「
ボソリと呟かれた言葉を、五感の鋭いわたしがこの
「……誰だい？それは」
一瞬にして背中に冷や汗が流れ出した。
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あいな(プロフ) - 彩さん» 嬉しいですぅ！！ありがとうございます！！ (2020年9月4日 11時) (
レス) id: ae58e04968 (このIDを非表示/違反報告)
あいな(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます！！次の第4話から松田さんが出てきます！ (2020年9月4日 11時) (レス) id: ae58e04968 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 初めまして！このシリーズ大好きです(o^^o)更新楽しみにしてます！ (2020年8月31日 19時) (レス) id: bdfba8aa51 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください。楽しみにしてます！(推し(松田さん)達がはやく出てきて助かって欲しいですね！) (2020年7月31日 14時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいな | 作成日時：2020年7月13日 3時
