潜入前の一波乱5 ページ6
残念そうにしている課長には悪いが、こっちにも退っ引きならない事情というものがあるのだ。
どうしても、倉敷 ハク＝A Aとバレるわけにはいかない。Aは自由に動きたいときにもってこいのカードなのだ。
だからAはできるだけ自由度を高くしておくに限る。
というか、え、倉敷 ハクって2人を足して2で割ったような容姿してんじゃん。髪の毛はカツラだけど白銀だし目は単眼だけど素の金色だし。
おまけに苗字も一緒だし！！
………つまりわたしは無意識に元々の苗字を名乗ってたってこと？？今までよくバレなかったね？？
ま、まぁさすがにこのトンデモ動体視力と身体能力は違うでしょ！わたしみたいなのが何人もいたら怖いし！！そうだよね！？誰かそうだと言って！！？
「…………あー、つまりあれか。俺があまりにもその2人にそっくりだから驚いてたって訳か。」
「そういうこと。それにしても君は本当に2人にそっくりだ。特に甘愛さんに。
ああ、君が彼らとは全く無関係だってことは分かっているとも。
もし君が彼らの息子なら、甘愛さんは12歳で君を生んだことになるからね！はっはっは」
「………すんませんね、普段はこんな人じゃないんすよ」
「そォかよ。………俺はもう行くからな。」
「どこにっすか？つかこの状況で置いていくんすか？？」
「潜入捜査の命令が下ってンだよ。だから行ってくる。」
「そっすか、お気をつけて。でも置いてくのには変わりないんすね」
「悪ィな。今度なンか奢ってやるから我慢してくれ」
「しょうがないっすね。自分、寿司が良いっす。」
「わぁったよ」
自分の荷物を回収しながら小声でしていた会話を終え、ちゃっかり寿司をねだってきた煌月に片手を上げて応えてから部屋を出る。
なんというか煌月は憎めない奴だ。それに表情筋がピクリとも動かないあたり親近感を感じる。
それとシリアスだった雰囲気をシリアルな雰囲気に変えてくれた恩は大きい。あのままシリアスな空気だったらもしかしたら泣いてた。いや絶対泣いてたわ。
ほっと胸を撫で下ろしつつ、一旦自分の買ったマンションに帰る。
適当に決めたあの廃マンションに直で向かってもいいのだけど、その前にとある超怖い男に電話をしなければならない。
いや、絶対ってわけじゃないんなだけどね？むしろ電話しなくても嗅ぎつかれるとは思うんだけど一応。一応ね。
……………いや、やっぱり必要ないな？？
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あいな(プロフ) - 彩さん» 嬉しいですぅ！！ありがとうございます！！ (2020年9月4日 11時) (
レス) id: ae58e04968 (このIDを非表示/違反報告)
あいな(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます！！次の第4話から松田さんが出てきます！ (2020年9月4日 11時) (レス) id: ae58e04968 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 初めまして！このシリーズ大好きです(o^^o)更新楽しみにしてます！ (2020年8月31日 19時) (レス) id: bdfba8aa51 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください。楽しみにしてます！(推し(松田さん)達がはやく出てきて助かって欲しいですね！) (2020年7月31日 14時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいな | 作成日時：2020年7月13日 3時
