大悪党と駆け引きを【名探偵コナン】【救済】

束の間の休息3 ページ42

いつどこでバレた？うーむ分からん！！



なんて悩みつつ屋根を駆ける。


今は手が塞がっているから、障害物を手をつかずに側転をしながら跳ぶ側宙とか空中で前に一回転する前宙やらで乗り越えていく。



まぁこの身体能力なら普通に跳ぶだけでだいたいの障害物は乗り越えられるよ？？でもカッコつけたいじゃん！？



まぁ誰にも見られてないんですけどね！！でもやめらんないぜ！！ヒャッハー！！



こんな感じで心の中でだけ発狂しながら前に進む。



顔？顔には石のように動かない無表情(呪いの装備)が、それはもうべったりと張り付いてる。これがほんとの石仮面つってね！………なんもうまくねぇわ！！



なんて寂しく1人ツッコミをしてる場合じゃない！新一に返事しなきゃ！




「うん、日本に帰ってきてるよ！つかなんで知ってんの？」



『朝練行くときにお前と似た髪色の人を見かけたんだよ。

つーかなんで教えてくんなかったんだよ！』



「ごめんごめん、引越しとかでちょっとバタバタしてたのよ。今はもう落ち着いたけどね！」



『引越し……ってことはしばらくこっちにいるのか！？

もしかしてこっちの学校に転校とかすんのか！？』



「転校はしないけどしばらくこっちにいるよ！」



『そ、そうか！！な、なら今日の夕方「もう着いたから切るわ！バイバイ！」


は！？あ、おい！！』




言葉を遮って切った。悪いとは思ってるよ？ほんとほんと。



でも今日の夕方たぶんダメだし……なんて心の中で言い訳をしながら警察庁の廊下を進む。



先に荷物を警備企画課(ゼロ)の自分の席っぽいところに置いておいた。まぁノーパソとペンケースしか入ってないし荷物っていう荷物じゃないんだけどね。あ、ブロック食も入ってたわ。



今日はエリーさん用のお弁当も持ってきてない。代わりに部屋に、『おひるごはん』と書いた紙の上に冷さなくても良いマグロハンバーグを乗せたお皿を乗っけてきた。

マグロ一本買ったのはいいんだけどなかなか減らないんだよね。



さらに廊下を進むと、佐藤正義さんと鬼塚さんとすれ違った。



正義さんになぜか二度見……いや、五度見くらいされたな。あ、この格好のこととか言ってなかったからか。


軽く会釈しつつ2人の横を通り過ぎた。えっ！？あの2人って先輩後輩の関係だったの！？世間は狭いなぁ！！



なんて呑気にいられたのもここまで。




ついに務武さん(ラスボス)の部屋に着いてしまったのだ。

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