大悪党と駆け引きを【名探偵コナン】【救済】

魔改造 ページ36

いや、いやいやいや。心の中で天を仰いでる場合じゃないぞわたし。


気を取り直して荷物を片付ける。家具とかも買いたいな。真っ白なままはいくらなんでも殺風景すぎるわ。

でもその前に。




「とりあえず歌手デビューしたいわね」



『仕事増やすんですか！？』



「全部叶えるって決めたから！」



『Aさん……。なら私はAさんが短時間で全てのタスクをこなせるような予定を組みます！』



「頼もしいわね！じゃあさっそく応募するか！」



『応募期間ギリギリですが、応募先が見つかりました！』



「じゃあそれ行っちゃいましょー！」




自分でもどうかと思うくらいの突拍子のなさだよね！でもわたしはノリと勢いと厨二で構成されてるから仕方ないね！立華ちゃんもすごくノリノリ！わたしに毒されたかな？脳筋の感染力って怖いや！




「……よし！応募できたしさっそく本宅のセキュリティをガッチガチにしに行こー！」



「『おー！』」



『んにゃあ(私はここにいる〜)』




日向ぼっこスペースで早速寛ぎ始めたエリーさんに留守を任せる。
エリーさんのお昼ごはんを作って部屋に置き、マンションを出て適当な路地裏から壁を駆け上り屋根に到着。
そのまま本宅へ急ぐ。途中で道具を買い漁った。




「大漁大漁〜っ！」



『今までで一番買いましたね！』



「まぁね！なんたって本宅を本拠地に改造するんだから！」



『Aさんの夢とロマンと若干の無謀さが詰まった、いわゆる魔改造ですね！』



「それ貶してるよね？ちょっと貶してるよね？」



『貶してませんよ！気のせいです！』




立華ちゃんに疑惑を持ちながら駆ける。ツッコミ不在で止まらない暴走に関してはノータッチで。




「さてさて！気を取り直して久々の我が家へレッツゴー！」




周辺の家で囲まれていて通りに面していないため外から見えない裏口から入る。




「たっだいま〜！！……うわ〜やっぱり暫く帰ってなかったから埃やばいわ……」




部屋が汚すぎた。もう雪かよってくらい埃が積もってる。あ、くしゃみ出そ「くしゅんっ！」出たわ。


真っ先に換気扇を回し、いつのまにか胸下まで伸びてたやたらと輝く綺麗な白金髪を束ね、マスクをする。汚れてもいい服に着替え、1年前に買い溜めた掃除用具を構えて気合を入れる。




「よし！それじゃあ……くたばれハウスダストォォォォ！！！！！」




6時間以上かけて家中をピカピカにしていった。部屋が広いし多すぎる！！

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