大悪党と駆け引きを【名探偵コナン】【救済】

アメリカからの脱出2 ページ31

ちくしょう！！どうせ渡る世間は鬼ばかりなんだ！！


なんて心の中で盗んだバイクで走り出すどころか迸る熱いパトスが思い出を裏切る直前でハッと気付いた。わたし今FBIで黒の組織の工作員潰しをしてるんだった！




「……今FBIでバ◯サンを焚いてるンだが」

(訳:黒の組織のネズミ狩りしてる最中なんですけどどうしましょう)



『一旦中止だ。それなりに収穫はあったのだろう？

その功績が買われて派遣捜査員昇進だ。急なことでFBIも対応しきれていないだろうがな』

(訳:各機関でもネズミ退治をしてくれ。あと、今日が休みになったのはそのせいだろう)



「……なるほどな。だが俺が日本国籍となった以上、正式な所属は日本警察か。」

(訳:とりあえず結局のところ、身分は日本の警察官ってことで良いですか？)



『そうだな。お前には警視長のポストが用意されている。』

(訳:心配するな、地位があるから悪いようにはされないし、かなり自由に動ける。

……まぁ地位を使って日本にできるだけ長く居させようという魂胆もあるだろうがな。)



「……、ハァッ！？重要な役職に着いてるようなポストじゃねェか！！」

(訳:警視長って課長クラスでしょう！？全然自由に動くことなんてできないでしょう！？)



『公安部の参事官は2人いるんだがそのうちの1人が退職してな。そのポストに着いてもらう。

――――参事官は協力者運営の管理をする工作推進室の室長を務める、と言えば分かるな？』

(訳:ゼロにも所属するからその場で『協力者』という名目で自由に迅速に秘密裏に保護できる。

デメリットもあるが悪い話じゃないだろう？)




ある人物を協力者にする場合、まずはゼロに申請し、承認されると登録番号などが与えられ、その後やっと作業やら保護ができる。


そして協力者の情報はゼロで管理されるけど、将来たぶんキュラソーに奪われる。それだけでなく黒の組織のネズミもいるため情報がどこから漏れるか分からない上に漏れた時のリスクが高すぎる。



でもこの話を飲めば、ゼロに所属するから申請・承認を待つ時間も削減できるし、そもそも協力者運営の管理をする立場だから記録に残さなくてもバレない。




つまり情報も漏れないしすぐに保護できる。




美味しすぎる……！！でも美味しい話には裏があるってばっちゃんが言ってた……！！









あっ拒否権ないんだった☆

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