大悪党と駆け引きを【名探偵コナン】【救済】

銀の弾丸3 ページ25

――ダンッ！！



………こいつもう600ヤードかよ………

いやわたしも初っ端から1000ヤードかましたんだけどさぁ……すごいわとにかく狙いが正確なの。そりゃ黒の組織から恐れられるわ！！いやー将来が怖いね！！

なんて遠い目で眺めてしまうのも無理ないと思う。




『誰かに教えてもらったことがあんのか？』



『少しだがな。』



『やはりそうか』



『……例えば誰にだ？』



『お前の父親とかじゃねぇの？』



『ホォー……』




休憩時間だからって話しかけたわたしがバカでした！！頼むからその「ホォー」って言うの辞めて！？悪いことしてないのに悪いことした気分になるから！！

あ！悪いことしたわ！君のパッパ連れ去ったわ！！何だよ「君の父親とかかな？」って煽りでしかねぇ！！ヤベェ背中の冷や汗が……！！




『どうして俺の父親だと？』



『いや、お前に多くの影響を与えたであろう身近な人物を適当に言っただけだ。

だがその様子だと当たったっぽいがな』




でもまぁこれくらいの駆け引きには慣れた。いや慣れたくはなかったんだけどさ。つかこんな無表情の奴相手してる暇あるなら未来の恋人のジョディちゃんの方に行きなさいよ

なんてジョディちゃんに駆け引きをどう擦りつけようかなと企んでいると休憩は終わった。




そこから研修生たちに指名()をされて回ったりしているとやっとその日の研修が終わった。




ちなみに赤井秀一は600ヤードを80%くらいの確率で撃ち抜けるようになった。いや成長早すぎない！？何回もわたしのこと呼ぶけどわたしいる意味ある！！？




なんて軽く溜息を一つ溢し、ワシントン本部へ向かう。

今から通常業務があるんですよね！！でも体は全然疲れないんだけどね！！ちくしょう社畜のための体かよ！！

なんて転生してから何百回か考えたことを再度懲りずに考えながら書類仕事を片付けていく。




『うわぁぁぁああああ！！！』




……………ついでだから今発狂して机にあるもの全部振り落とした同僚の分もやっちゃうか！

前世のわたしもこんな感じで発狂してたなぁ……でも一番やばいのが静かに発狂するタイプな気が――



『シキ、ここ何回やってもエラーが出るんだが………』



『それは俺じゃない。コーヒードリップだ』




こいつもか！！さっき言っちゃったのフラグになっちゃったのかな！？

同僚2人を首トンで気絶させ仮眠室へ連れて行き、自分と同僚の分を合わせて3人分となった書類を片付けていく。

研修修了→←銀の弾丸の片割2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す