夢みたいな現実。 ページ8
横目でレオナを探すが、見当たらない。いつもは10分前に来て、エルヴィンと今日の予定を確認しあっているレオナ。
「エルヴィン、レオナは？」
「それが、珍しく来てない。」
エルヴィンもあたりを見渡すが、見つからない。
「寝坊かもしれないな。」
珍しいこともあるものだと微笑むエルヴィンにリヴァイは、寝坊なんて可愛いものではないと、気分を下げながらもエルヴィンの隣の自分の立ち位置につき、またレオナの姿を探した。嫌なことに、レオナではなくルーシィの姿を見つけたその時。
「エルヴィン、おはよう。」
「っ！」
エルヴィンに笑いかけるレオナ。リヴァイは、すぐにレオナのほうを向いた。リヴァイの視線に気づき、レオナは目を合わせる。確かにその顔は笑っていない。
「リヴァイ兵士長、おはようございます。よくお眠りになられましたか？」
向けられた冷たい目と声色が、朝からリヴァイの心に刺さる。エルヴィンは変わり果てたレオナを見て、驚いている。
「レオナ。じ、時間だ。」
動揺しながらもエルヴィンは、レオナの立ち位置へ着くよう促す。(イメージとしては、エルヴィンの一歩後ろにリヴァイとレオナさん。)
「全員整列！…敬礼！」
そこからは、またいつもと同じ仕事モードの声色に変わったレオナ。…こうしてリヴァイの憂鬱な日々が始まった。
喧嘩2日目からは、自室で寝るようにしたレオナ。ベッドが一つしかなく、安心しないのでアルマと一緒に寝たレオナだったが、アルマのすばらしい寝相で一睡もできず、部屋で寝ることにしたのだ。
毎日、夜な夜なノックが鳴る。勿論それはリヴァイで。「話しを聞いてくれないか」「部屋に入れてくれないか」と言われていた。
事が変わったのは、喧嘩9日目の夜のこと。2人の心は廃れ、レオナがひとりさみしく星のない空を見上げていた時だった。
コンコン。
今日もだ。またノックが鳴る。
「レオナ…。そろそろ、ほとぼりが冷めてきた頃じゃねぇか？話を聞いてくれ。レオナ。頼む。」
日に日に元気のなくなるリヴァイの声に、頭を押さえるレオナ。自分でもわかっている。
何故ここまで口をきいてやらないのか。何故こんなに馬鹿らしいくらい怒っているのか。
それは紛れもなくリヴァイが好きだからだ。好きだから辛くて口がきけなくて、好きだから裏切った彼に怒りを感じるのだ。レオナは、その気持ちを痛感して、とりとめもなく涙を流す。
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小西 利音(プロフ) - 雪さん» 初コメありがとうございます!! ｲﾁｬｲﾁｬｼｰﾝ下手ですけど頑張りますね〜。これからも応援の程宜しくお願いします！ (2017年8月4日 23時) (
レス) id: 0c2794af76 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - リヴァイ兵長とのイチャイチャ、ｸﾞﾌﾌ。この先がきになります！ (2017年8月2日 10時) (レス) id: 9c76beaa53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年7月26日 23時
