ハラスメントよ。 ページ39
エレンは苦しそうに雄たけびを上げると、大きな物音を立てて倒れこんだ。
レオナやアルマ、ハンジ、リヴァイは小さい崖の上からエレンを見ているが、明らかに一番最初とは様子が違う。
崖から足を投げ出してぶらぶらとしながら気長に観察しているレオナとアルマは、談笑なんてするくらい余裕だが、ハンジは興奮とやる気とが訳の分からないくらい混ざっていて大変なことになっている。
「どうしたエレン！立て！人類の明日が君にかかっているんだ！立ってくれぇぇぇええッ！」
「オイ、クソ眼鏡。今度は様子が違うようだが？１０ｍも無ぇし所々の肉が足りてない。それにエレンの、ケツが出ている。」
仰向けに倒れている巨人化したエレンは、うなじからエレンの背中から下がすべて見えている。
「おしりぺんぺんだな、あれは。」
「今の時代、貴方セクハラとパワハラで訴えられるよ。」
「怖い時代だなそりゃ。」
アルマを脅すレオナの話に入ってきたのは、リヴァイ。リヴァイも座って崖から足を投げ出して組むと、ため息をついた。
「エレン、まだ立てそうか？立てるなら何かしら合図を送ってくれぇええ！」
ハンジなんて、ブレードをぶんぶん振り回して危ないのなんの。訓練兵の時に、振り回しちゃいけませんと習わなかったのだろうか。そしてハンジのブレードを見ているうちに、ミカサがエレンを心配して駆け寄る。
「オイ、あの根暗野郎また単独行動だぞ。処分も検討しておくか。」
「いや、合図がない。ここまでだ！エレェェン！」
ハンジはブレードを振り回すのをやめて、エレンのほうへ向かった。モブリットは、何か言ってくれと言わんばかりにいそいそとついていく。
「アルマ、第四分隊じゃなくてよかった…。」
モブリットの苦労を見て発された言葉だろう。レオナも第四分隊だけは嫌である。
「第一分隊でも、仕事してないだけで、本当はたくさん仕事があるの知ってる？」
「命じられてないもん。」
「命じられてないんじゃなくて、貴方がやらないから全部私がやってるの。」
「アー、レオナ〜、コノ恩ハ忘レナイー。」(あぁ、レオナ、この恩は忘れない。と言ってます。)
アルマはテキトーにそういうと、寝転がった。業務中ということを分かっているのかこの人は。
レオナがリヴァイへ困った顔を見せていると、下からハンジの奇声が上がった。
「んああああっ！見ろぉモブリットォ」
うなじからエレンを無理やり引っ張っているハンジ。
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小西 利音(プロフ) - 雪さん» 初コメありがとうございます!! ｲﾁｬｲﾁｬｼｰﾝ下手ですけど頑張りますね〜。これからも応援の程宜しくお願いします！ (2017年8月4日 23時) (
レス) id: 0c2794af76 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - リヴァイ兵長とのイチャイチャ、ｸﾞﾌﾌ。この先がきになります！ (2017年8月2日 10時) (レス) id: 9c76beaa53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年7月26日 23時
