安堵の帰還。 ページ31
ゴーンゴーン
壁外に行っていた兵士たちが帰ってくる鐘が鳴り響いた。
アルマは完全に疲れ切っており、レオナは愛馬にごめんねと一声かけてアルマを自分の後ろに乗せて寝かせ、アルマの愛馬の手綱を片手で引いた。
息の荒くなっているエルヴィンを片手で支え、無事に調査兵団の兵舎へとたどり着いた。
そこには、愛しのリヴァイの姿とだいぶ調子のよさそうなハンジ。そして憲兵幹部が馬車を携えて待っていた。
「どういう状況？」
なるべくアルマを起こさないよう、馬に乗ったまま憲兵に問う。すると、馬車の中からナイルが出てきた。
「馬の上から失礼します。ナイル師団長。これはどういう状況でしょうか。」
「エルヴィンが重症であると聞いた。だが、だからと言って野放しにしている訳にもいかない。よって、エルヴィンをトロスト区の医院で診療と監視をするので身柄を引き渡してほしい。」
「ちょ、ちょっと待って！それはあんまりじゃないですか？」
ハンジがナイルの言うことに反論して突っかかるが、レオナはハンジを宥めた。
「ハンジ、いい。エルヴィンは神経麻痺を起こしてるから。」
「で、でも。」
「どの道エレンの責任問題で召喚されるのよ。それならエルヴィンに病院で医療を受けてもらおう。」
ハンジはそれもそうかと、眉を下げてエルヴィンを馬から降ろすことを手伝った。
「エルヴィン、また明日。」
「あぁ、今日はよくやってくれた。」
エルヴィンは苦しそうな声で、髪油も取れてぼさぼさになってしまった髪を払うことなく憲兵の馬車に乗り込んでいった。
「レオナ。」
憲兵が背を向けたとたんに、リヴァイは安心したようにレオナのほうへ向かってきた。
「リヴァイ、足の調子は？」
「悪くない。怪我はねぇか。」
「うん、ありがとう。」
リヴァイの怪我がないか全身を見る心配の色を映した目を見て、レオナは微笑んだ。
周りの雑音に目が覚めてきたアルマは、帰ってこれたのだと安心してまたレオナの背中で寝てしまった。
「私が部屋まで運んでおくよ。」
ハンジがアルマをかかえると、また口を開いた。
「明日朝、今回あったことの報告会をする。レオナ、今日しか休めないけどいいかい？」
「もちろん。伝達は回しておいてくれる？」
「あぁ、わかったよ。モブリット、レオナとアルマの馬を馬小屋に連れて行ってくれ。」
「はい、分隊長。」
先ほど話題に上がったモブリットは、威勢のいい声で馬の手綱をレオナから受け取った。
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小西 利音(プロフ) - 雪さん» 初コメありがとうございます!! ｲﾁｬｲﾁｬｼｰﾝ下手ですけど頑張りますね〜。これからも応援の程宜しくお願いします！ (2017年8月4日 23時) (
レス) id: 0c2794af76 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - リヴァイ兵長とのイチャイチャ、ｸﾞﾌﾌ。この先がきになります！ (2017年8月2日 10時) (レス) id: 9c76beaa53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年7月26日 23時
