燃える夕日。 ページ26
「前方、針葉樹林！」
一行の前にはやがて、目的の針葉樹林帯が見えた。皆、長時間の集中的な乗馬で汗と疲労を噛み締める。燃えるような熱い夕日が、これでもかというくらいレオナ達を照らし、熱す。
「痛ーっ！」
「目に汗が入るね〜。」
目を擦るレオナを、余裕そうな笑みで煽るアルマ。流石に休憩なしでこれは私も堪えていると、額を光らせ、髪を乱しているエルヴィン。
「さすがアルマね。」
「だろ〜。」
レオナもアルマの運動能力に負けず劣らずだが、やはり本質的に何か違う体力を持っているアルマ。
汗はかいているが、いつもそう。５の水を与えて、３〜５動けるのが普通の人。６、７動けるのが調査兵。９動けるのがレオナ。２０。いや、それ以上動けるのがリヴァイとアルマなのだ。超人と呼んでいいだろう。
「痛い〜〜。」
そう言って、心行くまで目を擦り終わったレオナ。目から手を放し、ぼんやりと先ほどより近づいた針葉樹林を眺めていた時だ。
「っ！」
奥のほうで何か光った。何かではなく、間違いなく＿＿＿＿＿。
「敵が巨人化したと思われます！」
後ろからアルミンの声。
「よかったな！間に合った〜。」
アルマはそういって汗をぬぐった。
「総員散解！エレンを奪還せよ！！！」
憲兵も含め、調査兵も雄たけびを上げて散解を始める。
「おたくら、憲兵さんも死ぬ覚悟ができたみたいですね。」
「ご、ご冗談をスカイウォーカー副兵長…。」
「レオナ怖ぇ〜〜。」
エルヴィン、レオナ、アルマにくわえ、同じ班の憲兵７人は身震いした。憲兵は不慣れで、すぐに食われていく。
「う、うわぁっ。」
「ああなりたくないなら、前見て走りって。任務に集中して。」
レオナは、初めての壁外にビビりまくっている憲兵に、お構いなしに渇を入れる。
「今のめっちゃリヴァイに似てた〜。」
「嘘だぁ。」
通常運転の2人に憲兵は震え、エルヴィンは呆れた。その瞬間、アルマは右目で巨人をとらえる。
「エルヴィン、鎧とゆかいな仲間たちだ。」
「っ！ 総員！巨人を引き連れたままでいい。目標を追え！！」
エルヴィンは迅速に指示を出す。調査兵にはいつものこと過ぎて何も感じないのだが、後ろの憲兵は違うらしい。
「またエルヴィン！お前は俺たちをおとりにするのか！！」
後ろには何十体ものよだれをたらし、追いかけてきている巨人がいるのだ。
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小西 利音(プロフ) - 雪さん» 初コメありがとうございます!! ｲﾁｬｲﾁｬｼｰﾝ下手ですけど頑張りますね〜。これからも応援の程宜しくお願いします！ (2017年8月4日 23時) (
レス) id: 0c2794af76 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - リヴァイ兵長とのイチャイチャ、ｸﾞﾌﾌ。この先がきになります！ (2017年8月2日 10時) (レス) id: 9c76beaa53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年7月26日 23時
