絶望のどん底にある現状。 ページ13
「こんなこと聞かれても困ると思うけど…エレン。できそう？」
ハンジの無茶な質問に、エレンは固まる。
「出来るか出来ないかじゃねぇ。やれ。」
リヴァイの無茶な命令でエレンは決心した顔になる。でも、やるしかないのだ。
「…こんな絶望のどん底にも、希望って見つかるものなのね。」
レオナの一言に翻弄される。状況は最悪。それでも希望は残されているのだ。
「人類も戦い続けるまでは、負けてない。…これだから調査兵やめられないのよ。」
レオナは一人であははと笑う。
「いつかは休職してくれねぇと困る。てめぇ子孫を残さねぇ気か？」
「はっ？！」
リヴァイの発言に顔を真っ赤にする、レオナとまだ青いエレン達。ハンジはしきりに笑っている。
「確かにリヴァイ兵長とレオナ副兵長の子供なら、人類も怖いものなさそうです。」
「ちょっとアルミン！」
苦笑いしながらさらっとリヴァイの発言を助長するアルミン。不穏な空気だった馬車は、少し笑いに包まれた。
「リヴァイ兵長！ミルエハ区到着です！」
調査兵は避難民の溢れ返った、ミルエハ区に到着した。
「く…そ。」
一方アルマたち。巨人を倒しても沸くこの現状に、アルマは怒り、それでもナナバやゲルガーがタッグ組んで倒している数の倍はアルマが一人で倒している。
「巨人が中に入ってきてるから新兵に知らせてきます。」
「了解。」
リーネに返事するとまた一体と倒していく。あらかた大きいのは片づけ、ナナバ達の様子をうかがう。順調のようだ。
「入らせねぇよ！」
また一体と城に入ろうとしているところを、アルマは阻止し始めるその時だ。
「なんだこの音。」
ものすごい勢いで風を切る音。そして…
「危ない！」
アルマは城から離れ、上から降ってくる石をかわす。
「リーネ！ヘミング！」
上のほうでナナバが叫ぶ。リーネとヘミングが落石が直撃して即死したらしい。アルマは舌打ちすると、投石の反動で落ちてきている死体を受け止め、屋上へと戻る。
投石をしてきたのは、巨人に倒すのに必死で気づかなかったが、全員が体毛で覆われた大きな猿のような巨人の仕業らしい。
「知性巨人か。」
ナナバが2人の安否を確かめるが、首を横に振る。
「うおおおっ！」
気持ち悪いくらいに聞こえる雄たけび。コニーが外を見ると、青ざめた顔でこちらへ帰ってきた。
「巨人多数接近！さっきの倍以上は居ます！」
「糞。」
アルマが珍しく、低い声で感情を露わにした。
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小西 利音(プロフ) - 雪さん» 初コメありがとうございます!! ｲﾁｬｲﾁｬｼｰﾝ下手ですけど頑張りますね〜。これからも応援の程宜しくお願いします！ (2017年8月4日 23時) (
レス) id: 0c2794af76 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - リヴァイ兵長とのイチャイチャ、ｸﾞﾌﾌ。この先がきになります！ (2017年8月2日 10時) (レス) id: 9c76beaa53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年7月26日 23時
