また今度ね。 ページ33
「じゃあ、アルマと新兵を任せたよ。」
早朝。まだ寝てたいというアルマを引きずり出してミケに馬ごと預けるレオナ。
「あぁ。」
実は仲のいいミケとアルマ。基本休暇は2人で本を貸しあって読んでるとかなんとか。レオナからしたら壁のような大きなミケと目を合わせると、資料と予定表を渡した。
「なぁに？」
ミケがすこしこちらに顔を近づけて、レオナのにおいを嗅ぐ。
「リヴァイの匂いが強い。昨晩は…。」
「うるさい！」
レオナはミケを突き放し2歩下がった。
「まぁ、ひと段落したらまた飲もう。」
「そうね。」
ミケは満足そうにうなづくと、馬の上で寝るアルマを引っ張って、集合場所へと向かっていった。
「ただいま。」
古城に戻ると、リヴァイは書類を整理しエレンはそのパシリをさせられていた。
「あぁ、レオナよ。」
「レオナさん！おかえりなさい！」
子犬のようにエレンが駆け寄ってくる。いつぞやのイザベルのようだ。
「書類はあらかた片づけておいた。明日から座る暇もないだろうからな。」
リヴァイは書類の耳を揃えると、こちらに顔を向けた。紅茶を入れろの合図だ。
レオナはエレンの分も含め、紅茶を淹れながらふと思う。リヴァイの言ったとおり座る暇もないのだ。
リヴァイが負傷して十分に動けない上に、アルマを遠くにおいている今。調査兵団で要になるのは、レオナなのだ。
「エレンよ、飲んだらすぐに部屋に戻れ。」
「はい、リヴァイ兵長。」
エレンは少し眉を下げながら紅茶に口付けた。
「･･･たく、うるせえ餓鬼だ。」
「私の8歳下だもん。」
リヴァイは背伸びをしながらベッドへ横たわると、目で横に来るように訴えてきた。レオナは、確かに今日くらいしかないなと思い横に行った。
すると、すぐにリヴァイの見かけによらずゴツゴツとした腕がレオナを包み込み、レオナはじんわりとリヴァイの体温を感じた。
「休め。レオナ、お前がくたばるわけにはいかねぇだろ。」
口調こそ上からではあるが、優しく頭をなでるリヴァイの手から心配の意が取れる。
「ありがと。」
レオナは振り向くと、触れるだけのキスをしてリヴァイの胸の中にもぐりこんだ。
「･･･余計なことすると襲うぞ。」
「やめて。」
少し、照れでソワソワするリヴァイを内心可愛いと思いながらレオナは眠りについた。リヴァイはそれからレオナが起きるまでの間、ずっとレオナを抱きしめ続けた。
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
