ご近所さん ページ8
渡辺「は？」
田中「A〜翔太くん顔怖いねえ〜？」
「こわいねえ樹くん！」
渡辺「おまえら、まじ？」
樹に「引っ越したから」と言って招かれた先は見覚えしかないAのマンション
そんでさらに同じフロア
樹に言われた部屋のインターホンを押せば薄着のAがいらっしゃい、なんて言って
お隣さんとまでは言わないけど、ズルすぎる
渡辺「俺もこの階に引っ越す」
「この前マンション更新したばっかじゃん！」
田中「あーそれは残念だねえ」
渡辺「てかA何その格好、事後じゃん」
田中「ふはあ(笑)そんなことないよ！」
「そうそう！もうしてから何時間も経ってる！」
田中「A！シー！」
渡辺「お前ら…ほんとに…」
こいつらが、こう、なのはわかってること
ぶっちゃけ三人でも…まあ、何がとは言わないけど
渡辺「俺がいる時しかダメって、言ったじゃん」
田中「えー！そんなこと言われてたの？ズリーよお」
「んー？言ってたっけえ？」
田中「A独占禁止法！！！」
「きんしほー！」
渡辺「はあ…もういいから飯食べよ…」
「いいよ！Aが選んだんだよ！」
田中「Aが選んだんだよな〜♡」
三人で食卓を囲んでるとき、樹が俺のことをこんなとこに呼び出した本当の訳を話してくれた
田中「あ、そうそう、Aマンションの前の道で襲われそうになってたよ」
渡辺「は？」
「やばいファンだった！」
田中「俺がたまたま鉢合わせたから良かったけどさ」
渡辺「は？まじで？」
田中「Aからはみんなに言わないと思ったから、しょっぴーのこと呼んだってこと」
渡辺「お前…マンションの下に車つけてもらえっていつも言ってんだろ」
「ちょこっとコンビニ寄りたかったんだもん！」
田中「でもA、全然動じてないの、知り合いと会話してるだけかと思ったよ」
「私のことを愛してやまないんだって、閉じ込めたいんだってさ、でもそういう人に殺されるなら本望だよね」
田中「ナイフ持ってたんだからねその男！？」
Aはとにかく愛という目に見えないものが好きだ
渡辺「はあ、お前が死ぬときは俺が殺してやるから」
「…ん」
渡辺「だから知らねえやつに勝手に殺されんな」
「ん、わかった」
田中「プロポーズ？」
渡辺「俺はいつでも結婚できるよ」
「……ムラムラする、顔かっこいい翔太くん」
田中「する？久しぶりに3人で？」
渡辺「しねえよ、連れて帰るわ馬鹿」
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作者名：らん
| 作成日時：2021年9月20日 13時
