※ ページ10
※
「…どうしよう」
携帯を握りしめたままもう数十分経つ
…スニョンくんの元にすぐ駆け寄れなかったのは
自分を守るためだった、と思う
最低だ
帰り道、ちっともアラの話が入ってこなかった
…スニョンくん、わざわざ待っててくれたのに
考えれば考えるほど
自分の行動があまりにも残酷で馬鹿馬鹿しくて
でも自分から連絡できないのは
とってもらえなかったら、とか
マイナスな考えばかりが頭を支配してるから
「…、スニョンくんから電話来たりしないかな」
でも
そうやって彼からの電話を待ってるうちに
その日は終わった
※
「…A、A？」
肩を左右に揺らされる
「…ん？」
「…Aってば、ずっと上の空だけど、大丈夫？」
「、あ、うん」
「何よそれ、何かあるんでしょ」
「…ん、まあ」
「何々、どうしたの」
「…んー、友達？のこと無視しちゃったの」
「…そんなこと？」
「そんなことって、」
「ごめんごめん、たださ、それって、謝れば済む話じゃないの？」
「…そうなのかな」
「友達の間で起きたことって仲直りして終わり、が普通でしょ？」
「、確かに」
普通の友達ならそうだよ、確かに
でも私とスニョンくんの間には普通じゃない関係性もあるわけで
昨日私は彼に恥をかかせた
学校の子がいたからって、知らないふりするなんて。
何度考えたって一緒、私はサイテーなことをした。
※
「A！帰ろ！」
「…ごめん！私寄るところあるから先帰って！」
「了解ーじゃあねー」
「ん、ばいばい！」
ヒジンに手を振って
また机と向き合う
本当に行くのか私…。
あっちだって今は下校時間のはず
私の制服を見たら、黙ってるはずがないに決まってる
…スニョンくんに拒否されたらどうしよう。
って、自分はシカトしたのに卑怯だな私
…でも、やっとできた他校の友達を失うのは嫌だ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴょん(プロフ) - 短編集からきました！まだ途中までしか読んでないですけど、良すぎて読み切ったら終わっちゃうのが悲しいです、私水名さんの作品めっちゃ好きです、素敵な作品を残してくださってありがとうございます！！作品の途中なのに伝えたくなるくらい気持ちが先走りました😭 (2022年11月17日 2時) (
レス) @page45 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - ピョナさん» ピョナさん 凄くコメントに助けられました。ありがとうございます。ようやく完結できました。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - caraさん» caraさん ありがとうござます。また見ていただくチャンスがあればと願っています。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - テイさん» テイさん 嬉しいコメントありがとうございます、すぐに完結させられずすみませんでした。また機会があったら見て欲しいです。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - キヌさん» キヌさん ありがとうございます。コメントを見てなんとか完結させる気を起こしました、笑 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミナ
| 作成日時：2016年2月22日 16時
