わたしのせかい ページ8
※
朝早く一人で学校に向かっていると
肩を優しく叩かれる
「…ん？」
「おはよ！」
「ヒジン、おはよ」
「あんた今少しガッカリしたでしょ」
「…してないよ」
「いーや、してたね！男子？」
「、違うってば！」
「…へーえ？」
「…あーもう。」
何も無いってば、とヒジンを軽く叩いて
学校へと向かう
※
「…あれ？ヨニ、また来てないの？具合悪いのかな」
いつもなら誰よりも早く着席してるヨニがさいきんずっと休んでる
「…多分もう来ないよ」
「それってどういうこと？」
「…耳貸して」
ヒジンに耳を寄せて聞いた話は
明るい話ではなかった
ヨニはサル高の男子とつるんで、
夜遊びをしたりして、校則違反を繰り返した、という
そういう話だった
「…ヨニってそんな子じゃないでしょ」
「あんた何も知らないのね…」
「でも、私仲はいい方だよ」
「大分前から塾やめてたし、私はおかしいと思ってたけどね」
「…。」
どこぞのドラマに出てくるような
エリート少女の堕落じゃあるまいし
…ましてやヨニに限って。
そもそも、サル高の男子が荒んでるみたいな言い方…。
「…ヨニやめるのかな」
「、そうじゃない？」
高校に入ってずっと同じクラスだったヨニが
いきなりいなくなることも
サル高と関わったからってこんなに悪く言われるこの学校にも
私は上手く適応することが出来そうになかった
※
「でさ、模試の判定が、…」
久しぶりのヒジンとの帰り道
途中からヒジンの声が頭に入らなくなった
「…聞いてる？」
「あ、うんうん」
ごめんヒジン、聞いてない。
だって、向かい側の席に
彼と同じ黄土色の制服を着た女の子がいたから
私たちと違って、もっと華がある感じのする女の子たち
「…で、何を熱心に見てるのよ」
「え」
「バレてないとでも思ったの？サル高の女子ガン見して」
「…うそ、バレてるかな」
「いや、あの子達は自分の化粧で頭一杯でしょ」
肩をあげて、仕方ないでしょ、という風にするヒジン
「…ああいう子、可愛いよね」
スニョンくんは女子高生らしい、
あんな子達に囲まれてるわけだ
「そうかな。好き好きじゃない？」
と言って、フン、と顔を背けるヒジンに
少し救われた気になったりして
「化粧してると頭軽そうに見えるよね、」
まあ校則違反だから私達はしようがないけど、と
溜め息をつくヒジン
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴょん(プロフ) - 短編集からきました！まだ途中までしか読んでないですけど、良すぎて読み切ったら終わっちゃうのが悲しいです、私水名さんの作品めっちゃ好きです、素敵な作品を残してくださってありがとうございます！！作品の途中なのに伝えたくなるくらい気持ちが先走りました😭 (2022年11月17日 2時) (
レス) @page45 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - ピョナさん» ピョナさん 凄くコメントに助けられました。ありがとうございます。ようやく完結できました。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - caraさん» caraさん ありがとうござます。また見ていただくチャンスがあればと願っています。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - テイさん» テイさん 嬉しいコメントありがとうございます、すぐに完結させられずすみませんでした。また機会があったら見て欲しいです。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - キヌさん» キヌさん ありがとうございます。コメントを見てなんとか完結させる気を起こしました、笑 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミナ
| 作成日時：2016年2月22日 16時
