※ ページ40
ピーッ
「休憩おわり！！」
顧問らしき人が笛を鳴らすと
所々から中央に集まる
ブルーのユニフォームを来た生徒たち
どこだろ、
そんなこと考えるまでもなく
ヘアバンドをした細身の彼を見つけた。
そんな彼を見つけるなり絡み付くミンギュくん
きっといつものように甘えてるんだ
「あ、たたかれた」
そんなミンギュくんをやめろよ、と叩く彼を見ながら
笑ってしまう
※
スニョンくんの前髪が
汗でしっとりしてきた頃
一瞬時計に目をやると16:45。まずい
でも次々と向かい来る人を交わしながら
スニョンくんが進んでいる今は目を離せない
「へい、パス！！」
彼の声がグラウンドに響いて、
そのボールを受け取ったミンギュくんが
僅かな隙をついてシュートする
「！！キャーーーーー！！」
夢中になって彼目でを追ってる内に
グラウンドを駆け回る彼が
大袈裟だけど輝いて見えて、
これが青春なのかと思い知らされる。
それに比べると私は
つまらない毎日を過ごしてるのかもしれないと
突然劣等感を感じた。
「……、塾、行かなきゃ。」
何とか立ち上がって
グラウンド沿いのフェンスギリギリのところを
誰にも見られないように歩いていた時
ピーッと笛が鳴って部員たちが次々休み始めた
あ、スニョンくんと話せるかも。
余計なことを考えた私は
少しグラウンドの中に踏み入れた。
「……、スニョン先輩ほんとかっこよすぎ！」
興奮してるのか
早口で話す声が耳に入る。
聞くつもりじゃなくても聞き耳をたててしまう
「もう、スニョン先輩はジョンア先輩いるじゃん」
「……でもー。二人そういうんじゃないらしいし！」
「じゃああれ見なよ、ほら！」
見るつもりなんてさらさら無かったけど、
私の目は視界の端にいる二人の方を向く
胡散臭い青春ドラマみたいに
スニョンくんの汗を拭きながら、
楽しそうに話すジョンアちゃん。
ジョンアちゃんが
スニョンくんの額に伸ばした腕を
パッと掴むスニョンくん。
ふざけて拘束するスニョンくんと
嬉しそうに抵抗するジョンアちゃん。
そこに入る隙なんてない
「……、うわー、見たくなかった。」
少女の声を聞きながら
私は心の中でおなじことを思った
私は走った。
逃げた。
「大人しく帰るんだった。」
今さら後悔したところで
密着してた二人の姿が頭に焼き付いてるのに
そんなことを思いながらサル高を後にした
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ぴょん(プロフ) - 短編集からきました！まだ途中までしか読んでないですけど、良すぎて読み切ったら終わっちゃうのが悲しいです、私水名さんの作品めっちゃ好きです、素敵な作品を残してくださってありがとうございます！！作品の途中なのに伝えたくなるくらい気持ちが先走りました😭 (2022年11月17日 2時) (
レス) @page45 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - ピョナさん» ピョナさん 凄くコメントに助けられました。ありがとうございます。ようやく完結できました。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - caraさん» caraさん ありがとうござます。また見ていただくチャンスがあればと願っています。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - テイさん» テイさん 嬉しいコメントありがとうございます、すぐに完結させられずすみませんでした。また機会があったら見て欲しいです。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - キヌさん» キヌさん ありがとうございます。コメントを見てなんとか完結させる気を起こしました、笑 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ
| 作成日時：2016年2月22日 16時
