おれのせかい ページ33
※
Aちゃんを連れて店に入ったら
まさかのジョンア。
だけど、おれが変に構えるのもおかしな話だから
いつも通りを心掛けながらジョンアと話した
だけど大失敗。
二人の言い合いになると
どうしても内輪話になってしまって、
一人でぼーっと店内を見渡すAちゃん
気付いて、話し掛けようとしたら、スッと
彼女の前にクリームソーダが差し出された
驚く彼女に、微笑むヒョン。
二人は何か話しているようだった
それが気になりすぎたせいか、
おれの言い合いもいい加減になっていたらしい
「そもそも、スニョンはいつも、むっかしから、」
「うるさいぞ」
「…は？」
「静かに」
「？何なの、もう、このオタンコナス！！」
「シーッ」
「偉そうにシーッなんて言っちゃって！」
「だからシーッてば！」
「…、」
バンッッ
「ってー」
案の定ジョンアに思いっきり叩かれた。
「…」
そして、
それと同時にヒョンが彼女の頭を撫でてるところを見てしまった
「あっ、ちょ、ヒョン。学生に手出すなよ」
急いで止めに入ったものの。
「…」
ヒョンを見つめる彼女の目が
さっきおれに向けられたものと似てる気がして
気が気じゃなかった。
※
来た客が少し帰って、忙しさが落ち着いた頃、
「私、そろそろ帰るね。送って、スニョン」
ジョンアがそう言って席を離れた
「んー」
「おい、まだバイト終わってないだろ」
「でもヒョン離れる訳には行かないでしょ」
「…そうだな、ならいけ」
苦い顔をしたヒョンに見送られながら
ジョンアの荷物を持った
「Aちゃん、また後でね」
「うん」
彼女にそれだけ伝えて店を出た
戻ってきたらきっと二人で話せる。
※
「スニョア」
隣を歩くジョンアに話しかけられる
「ん？」
「あの子、あんたのこと狙ってそう。」
「…なわけないだろ。」
「そうかな」
「だっておれから話しかけたんだから」
「…え。なにそれ」
「…」
今のは不味かったかもしれない。
「あの子に興味あるの？」
「…興味って」
「きっと、物珍しさで気になってるだけ」
「そんなことない」
「そうよ。だってスニョン、飽きっぽいじゃん」
「それは関係ないだろ」
「あるよ。あの子だって、物珍しさでスニョンと仲良くしてるだけだろうし」
「Aちゃんはそんな子じゃない」
「…じゃあなに。あの子がスニョンのこと好きだと思ってるの」
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ぴょん(プロフ) - 短編集からきました！まだ途中までしか読んでないですけど、良すぎて読み切ったら終わっちゃうのが悲しいです、私水名さんの作品めっちゃ好きです、素敵な作品を残してくださってありがとうございます！！作品の途中なのに伝えたくなるくらい気持ちが先走りました😭 (2022年11月17日 2時) (
レス) @page45 id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - ピョナさん» ピョナさん 凄くコメントに助けられました。ありがとうございます。ようやく完結できました。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - caraさん» caraさん ありがとうござます。また見ていただくチャンスがあればと願っています。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - テイさん» テイさん 嬉しいコメントありがとうございます、すぐに完結させられずすみませんでした。また機会があったら見て欲しいです。 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
水名(プロフ) - キヌさん» キヌさん ありがとうございます。コメントを見てなんとか完結させる気を起こしました、笑 (2022年2月20日 3時) (レス) id: 539b1ce7fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ
| 作成日時：2016年2月22日 16時
