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馨「ねぇ、光。」
僕は珍しく寝付けないでいた。
きっと、光だって同じだと思う。
光「…何？馨。」
ほらね。
よかった、起きててくれて。
僕一人じゃ、到底解決できるような事じゃなかったから。
馨「Aってさ、もしかして…もしかしたら。」
Aの女性用の制服姿を見たとき、僕たちは驚いた。
…Aが女の子だったという事実よりも、
その姿があまりにも…あの人に似ていた事が。
忘れていたはずの、古い記憶が蘇る。
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僕らの人生において、
重要な分岐点を作ったあの " 魔法使い " 。
光「…そんな訳ないだろ。
第一、あの時知り合ったのは俺らが子供だった頃。
…まさか、似てるからって
Aが魔法使いだと思ってんの？
だったら尚更、同じ姿なんて可笑しいじゃん。
…魔法使いなんているはずない。
どうせ今頃いい年取ってるって。
…ほら、俺も馨も疲れてるんだ。
ボールが飛んできたなんて言ってAに体当たりされたんだし。
もうさっさと寝ようぜ。」
上半身を起こしていた僕を光は優しく腕を引いた。
胸に残った霧を払えずに、
僕は流されるまま再びベッドに入った。
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ふふっ…大丈夫だよ。
君達が、今よりもう少し大人になったら
嫌でも沢山の仲間に囲まれてるから。
魔法使いさんが保証してあげる。
だから…
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光「…おやすみ、馨。」
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馨「うん…おやすみ。」
僕らの前に、たった一度だけ現れた魔法使い。
魔法使いさん。君の言った通りだよ。
僕らの側にはウザったくなるぐらい
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だからもう一度だけ、僕らに魔法をかけに来てよ。
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…そしたら、
真っ先にありがとうって君に伝えるから。
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雷時々台風 - 慧さん» コメ有難うございます！もう何年前のものになるんでしょう…？！知っている方がいらっしゃるだけで嬉しいです！ありがとうございます…！！！ (2020年4月16日 21時) (
レス) id: c16e1d09e4 (このIDを非表示/違反報告)
雷時々台風 - オタクの通行人Aさん» コメ有難うございます！うわわわわそう言っていただけて嬉しい限りです…！！衝動書きしている部分もあるので気長に待って頂けると幸いです…！ (2020年4月16日 21時) (レス) id: c16e1d09e4 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 桜蘭高校ホスト部久々に見ました！懐かしいですね…応援してます！更新楽しみにしてますね！ (2020年4月7日 16時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)
オタクの通行人A(プロフ) - コメ失礼します！ キャーキャー言いながら見させていただいてます！！！！ 続き楽しみにしています！！ (2020年4月6日 14時) (レス) id: 2af569d49d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雷時々台風 | 作成日時：2020年3月22日 18時
