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ページ33

開け放たれた屋上に足を踏み入れると、眩しいくらいの光が目に注ぎこまれる







快晴、という言葉がピッタリの綺麗に澄んだ空









「うわぁ、綺麗…!」









海、みたいだ





そういえば久しく空なんて見てなかったなぁ









「ふ、A子供みたい」






「き、綺麗だったからつい…」






「いいんじゃない、俺Aの笑顔好きだし」






おぉ…び、美少年に言われると緊張感が…









「…で、どうしたの」







「……私、黒尾くんが、す、




す、す…き……で、」








口に出していうことが、こんなに緊張するものだとは思わなかった







やばい変な汗でてきた








「でも、他に黒尾くんのことを好きな人がいるの知っちゃって




すごくいい子なんだ!


だから、その、あ、諦めようって…」







諦めよう、って








「思ったん、だけどなぁ……」









この気持ちも捨てられるって、思ってたんだけどなぁ









「応援するよって、言えなかった…っ」






あなたが





付き合う姿を、笑う姿を、喜ぶ姿を想像するたび








そこにいるのは、私がいいなんて









「最低だあ、」







いつの間にかでていた涙が、とまらない









「Aが、ほんとに言いたかったことはなに」









私、が









「ほんとに、言いたかったこと…」









ほんと、ほんとうは









「好きだって、いいたかった」








私も、好きだって、言いたかった。






知りたく、なかった






華凛ちゃんが好きなことを、知りたくなかったなんて









「どうしたらいいか、わかんなっ…」









「…じゃあ、俺にしたらいいよ」








ふわ、





と夏にはいる前の、まだ春らしい風が顔の横を吹き抜ける









「……?」







「意味が分かってなさそうだね」








そういったあと、






する、と研磨くんの手が伸びて私の頬にふれた









「一目惚れ、ってあるんだね」






「ひ、ひとめぼれ…?」







なぜこのタイミングで一目惚れ…あ、お米?







「研磨くん、お腹すいたの?



ごめん私なにも持ってなくて、」







「はぁ、なんでそうなるのかわかんないんだけど…




ま、今はまだいいよ







俺が言いたいのは、諦めるにはまだ早いってこと





Aはもっと、自信もっていいと思うよ」








そう言うと、研磨くんは優しく笑った

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鳥海 - 切なくて胸が締めつけられるような気持ちで見てます;_;更新楽しみにしてます! (2018年3月11日 10時) (レス) id: 320734f793 (このIDを非表示/違反報告)
軍鶏(プロフ) - とても面白く、一気に読み進めました。作品がマンネリ化している中で、新鮮なお話でしたので続きが気になります。更新待ってます。お体にはお気をつけてください。応援してます! (2016年8月15日 23時) (レス) id: 8815e8ed98 (このIDを非表示/違反報告)
ハリマロン - ずっと前から見ていました!続きがとても気っになります。更新頑張って下さい。 (2016年8月12日 16時) (レス) id: 19b43b569c (このIDを非表示/違反報告)
桐乃(プロフ) - 輝星☆さん» うわあああありがとう...!読者の皆様に支えられてこそです...ほんとにありがたき幸せ;;; (2016年7月16日 7時) (レス) id: 64d2a03549 (このIDを非表示/違反報告)
輝星☆ - ランキング41位凄い!おめでとう!流石桐乃、神だ…! (2016年7月16日 7時) (レス) id: c2b08aafc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桐乃 | 作成日時:2016年7月7日 23時

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