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「すき、じゃ」
___________________「A!」
こんなときに、黒尾くんの笑顔ばっかでてくるの
ほんと、ずるいよなぁ
.
.
「好きじゃ、ないよ」
「ほ、ほんとに…?
私、頑張ってみてもいいのかな」
華凛ちゃんが少し頬を赤くする
でも、ちゃんと目は真っ直ぐこっちを向いていて
綺麗な、瞳だなぁ
「うん、がんばれ!
…応援して__________________」
応援、したら
2人は、付き合うのだろうか
楽しそうにしてる2人を、見るんだろうか
手とか、繋いだり
「Aちゃん…?」
「あっ、な、なんでもない!
ちょっと具合悪いから保健室行ってくる、ごめんね」
「あっ、ちょ、Aちゃん!?」
だめだ、
「泣くな…っ、泣くな泣くな泣くな!」
自分で、決めたことじゃないか
.
.
付き合ってほしくない、なんて
「うう、うううぅう…っ」
誰も通ってない廊下に座り込む
拭いても拭いても涙はとまらなくて、嗚咽がでてしまう
好きじゃないって、言っちゃった
きっと私は、この気持ちを捨てれないまま
…このまま、今日みたいに逃げ続けるんだ
もう、笑いかけてもらえないかもしれない
名前を、呼んでもらえないかもしれない
彼に、触れることは
「A?こんなとこで何して…
って、なんで泣いてるの?」
「あ、け、研磨く…」
「…ここ、今から2年生が来るから場所移動しよう」
移動教室だろうか、確かに研磨くんの後ろからざわついた声が聞こえ始めた
「えっ、でも研磨くん授業が…!」
「…泣いてる人そのままにしておけるほど、精神強くないから」
「いや私はだいじょう…」
「くどいなぁ…
いいから行くよ」
ぐいっと腕をひっぱられ、ぐらつきながら立つと
「話す約束してたし、丁度いいよ
…場所、屋上でいい?」
「…うん、ありがとう」
そのまま、屋上まで2人無言で歩いていく
途中、チャイムが鳴り
あぁ、授業サボるのってこんな感じか
なんて少しの罪悪感を感じていると、
研磨くんの手によって、屋上のドアが開けられた。
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鳥海 - 切なくて胸が締めつけられるような気持ちで見てます;_;更新楽しみにしてます! (2018年3月11日 10時) (レス) id: 320734f793 (このIDを非表示/違反報告)
軍鶏(プロフ) - とても面白く、一気に読み進めました。作品がマンネリ化している中で、新鮮なお話でしたので続きが気になります。更新待ってます。お体にはお気をつけてください。応援してます! (2016年8月15日 23時) (レス) id: 8815e8ed98 (このIDを非表示/違反報告)
ハリマロン - ずっと前から見ていました!続きがとても気っになります。更新頑張って下さい。 (2016年8月12日 16時) (レス) id: 19b43b569c (このIDを非表示/違反報告)
桐乃(プロフ) - 輝星☆さん» うわあああありがとう...!読者の皆様に支えられてこそです...ほんとにありがたき幸せ;;; (2016年7月16日 7時) (レス) id: 64d2a03549 (このIDを非表示/違反報告)
輝星☆ - ランキング41位凄い!おめでとう!流石桐乃、神だ…! (2016年7月16日 7時) (レス) id: c2b08aafc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桐乃 | 作成日時:2016年7月7日 23時