検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:45,290 hit

ページ29

朝起きて、髪を巻いて、軽く化粧をして



よし、ばっちりだ







昨日、Aちゃんにかわいいって言ってもらえたのが嬉しかったのかな






…自分が認められたって気がして、嬉しかったのかな








もうかわいくなろうとしたって意味無いって思ってたのに






「…あきらめ、られない」







ずっと、見てきたんだから







学校まで登校しながら、そんなことを考える






「いや、でも私流石に性格悪すぎじゃ…」






黒尾くんは、Aちゃんが好きなわけで








…じゃあ、Aちゃんは?







「高嶺さんおはよー!」




「華凛はよ!」






教室に入ると、クラスの子たちから挨拶される






「おはよう」






「にしても昨日の黒尾すごかったよねえ」




「公開暴露だよ公開暴露!」





「でもあいつら最近仲良くなってたしおかしいと思ったんだよなぁ」







席の近い子たちがその話で盛り上がっていると、どんどん人が寄ってくる







「それ俺も思ったわ」





「てかいつから好きなわけ?」





「いやそれは本人に聞けよ」





「だって黒尾言ってくんなそーじゃん!」







2人がいなくても、みんなの話題は2人のことだらけだ






「そうだね」


なんて、いつもの笑顔







わいわい盛り上がってるとき




ふと、誰かが言った









「てか、アイツらの関係ってなに?」








しん、と教室が静まり返る








「てか、Aは黒尾のことどう思ってんの?」








ドキン、と胸がなった気がした







「えー好きっぽくね?」





「そうか?高村って誰にでもあんな感じじゃん?」





「でも私この前購買で手つないでんのみたよ!」





「あ、俺もみたそれ


追いかけっこもしてたよな」





「両想いパターンじゃねこれ!」





「えっ、やだ私のAがあ…」





「黒尾…ゆるさねえ…」








や、やっぱり





Aちゃんは、黒尾くんのこと








「はよーっす



って、うわお前ら何集まってんの」







ガラッとドアを開ける音と、綺麗な澄んだ声







また、ドキンと胸がなる







「あれ、高村は一緒じゃねえの?」





少しニヤついたような上ずった声で誰かがきいた







「…そのはず、だったんだけど




や、俺もよくわかんね」






ボソッと呟くような声





「そっかー」なんて言いながらチャイムと同時にみんな残念そうに席に戻っていく









…え?

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (86 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
178人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 黒尾鉄郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

鳥海 - 切なくて胸が締めつけられるような気持ちで見てます;_;更新楽しみにしてます! (2018年3月11日 10時) (レス) id: 320734f793 (このIDを非表示/違反報告)
軍鶏(プロフ) - とても面白く、一気に読み進めました。作品がマンネリ化している中で、新鮮なお話でしたので続きが気になります。更新待ってます。お体にはお気をつけてください。応援してます! (2016年8月15日 23時) (レス) id: 8815e8ed98 (このIDを非表示/違反報告)
ハリマロン - ずっと前から見ていました!続きがとても気っになります。更新頑張って下さい。 (2016年8月12日 16時) (レス) id: 19b43b569c (このIDを非表示/違反報告)
桐乃(プロフ) - 輝星☆さん» うわあああありがとう...!読者の皆様に支えられてこそです...ほんとにありがたき幸せ;;; (2016年7月16日 7時) (レス) id: 64d2a03549 (このIDを非表示/違反報告)
輝星☆ - ランキング41位凄い!おめでとう!流石桐乃、神だ…! (2016年7月16日 7時) (レス) id: c2b08aafc6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桐乃 | 作成日時:2016年7月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。