黒尾鉄朗との関係【ハイキュー】

第２章 マネージャー ページ12

放課後


何部にも所属していない私は、のんびりとお昼食べれなかったパンを食べる





外から運動部のかけ声が聞こえる




青春してんなぁ、なんて1人寂しいことを思う





ふと、今日の出来事を思い出した


鉄朗くんの笑顔、シアワセそーだったな





...今思えば、私は鉄朗くんが妬ましかったのかも




鉄朗くんがいるだけで、喋るだけで、周りは笑った



幸せそうに。




羨ましかった


私もこんな風に誰かを幸せにさせたい



...こんな私でも、誰かの役に立ちたいって




そうすれば、



要らない子の私を、誰かがきっと_______。






.







「あー、やめよう暗くなる」



独り言を呟いて、パンをかじる


んーっ、んまぁ！メロンパンってば最高においしいね！






.








ガラッ



「あ、やっぱいた」


「お、鉄朗くんどしたの？」




「ほっぺにカスついてるぞー」って笑いながら近づいてくる鉄朗くん


いやそれ答えになってないです



てかまじか！はっず！！



急いで口の周りとほっぺをこする







急に、








ふわっと宙に浮く感覚







「え、」








なに！？






「はい、ほかくー」


「はっ！？え、ちょ、」






鉄朗くんに担ぎあげられた私




何事だよ


あと私は米じゃねーんだぞこら





「は、はなし」



言い終わる前にいきなりダッシュで廊下を走りだす鉄朗くん




いきなり走んなよ！？






あ、やばい揺れる



おえええええ

目回ってきた吐きそう





ギュッと目を瞑る


今目開けたら絶対吐くこれ死にそう







「はー、到着」



やっとおさまった動き


未だに私の目は回ってるけどね！






「おろすぞー」


「や、ちょ、すとっぷ...」



今鉄朗くんのせいですっごく気持ち悪いんですけど！



許さんぞ、この恨み





「んじゃ、開けるからな」


「え、なんっ」




ガラララと重い扉を開けるような音




ねえ、言葉遮られすぎじゃないですか私


今この場で泣きわめくぞ





てか後ろ向きで担がれてるから前見えないんだけど





あ、いやでもこの道のりは...







.








「...体育館？」





「せーかい」





ぼすんっ、




と鉄朗くんに雑におろされる




このやろう、これでもレディだぞ私は！


もっと優しくおろせひ弱トサカめ





「黒尾！」




なんか、聞いたことある声


あれ、誰だっけ、えーっと...




「夜久くん！？」


ばっと後ろを振り向くと、そこには_______





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