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プロローグ ページ1

昔から人付き合いはいい方だった。




誰にでも笑顔で分け隔てなく接するし、時には男子とバカやって騒ぐ。







そんな性格の俺は、中学校時代クラスの所謂「人気者」というやつだった。






高校一年生の春




新しく迎えたクラスでも俺はいつの間にかにクラスの中心になっていた。









別に、俺だって人気者になって嫌な気はしない。



ただ









俺はまた中学校となんら変わりのない生活を送るのだろう。









そのことが、少し嫌だった。









5月上旬





変化に気づいたのは、きっとその頃。






女子のまとまりがやけにいいな、と感じた。




普通このくらいの時期になるとグループが4、5グループに分かれ始めている頃だ。









なのに、違った。






うちのクラスだけは、違った。









「高村ぁー!」


「A聞いてよもう!」









女子の話題に必ずあがるその名前









高村 A









どうやらそいつは、女子の中心人物のようで。









どんなケバい奴だろう、と思っていたが





そいつは驚く程に「普通」だった。









どっちかというと可愛いよりかな、ぐらいのそいつはいつも笑っていた。









本当に幸せそうに笑う奴だな、と思った。




世間一般的に言う、性格の「良い」そいつは男女から人気で









...何となくだが、少しわかった気がした。









きっと、こいつの笑顔が人を惹き寄せていくのだろうな、と。









偶然にも、席替えで隣になった高村サン。









「よろしくな!」









なんていつものようにヘラッと笑う。









「よ、ろしくね!」









明らかにぎこちない笑顔で、そう言う彼女









...え?









「もしなんか忘れものしたときとかよろしくな」







ふざけながらに言う









「あー、私も忘れやすいからなぁ、」




へへっ、ごめんねー







なんて目も合わせずに、やんわりと断る高村サン。









...え!?









なんか俺、嫌われてね!?









どうやら俺は、クラスの人気者(特に女子に)から嫌われているようで。

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鳥海 - 切なくて胸が締めつけられるような気持ちで見てます;_;更新楽しみにしてます! (2018年3月11日 10時) (レス) id: 320734f793 (このIDを非表示/違反報告)
軍鶏(プロフ) - とても面白く、一気に読み進めました。作品がマンネリ化している中で、新鮮なお話でしたので続きが気になります。更新待ってます。お体にはお気をつけてください。応援してます! (2016年8月15日 23時) (レス) id: 8815e8ed98 (このIDを非表示/違反報告)
ハリマロン - ずっと前から見ていました!続きがとても気っになります。更新頑張って下さい。 (2016年8月12日 16時) (レス) id: 19b43b569c (このIDを非表示/違反報告)
桐乃(プロフ) - 輝星☆さん» うわあああありがとう...!読者の皆様に支えられてこそです...ほんとにありがたき幸せ;;; (2016年7月16日 7時) (レス) id: 64d2a03549 (このIDを非表示/違反報告)
輝星☆ - ランキング41位凄い!おめでとう!流石桐乃、神だ…! (2016年7月16日 7時) (レス) id: c2b08aafc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桐乃 | 作成日時:2016年7月7日 23時

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