終えることなく燃える炎【鬼滅の刃】

継ぎ繋ぎ、想いの酣 ページ10

ー千寿郎sideー



僕がまだ１１、兄上が１８の時、まだ１５であった姉上が亡くなった。


任務帰りに、上弦と遭遇したと僕達家族には伝えられた。



そして、それから２年後

先日、柱であった兄上も上弦との遭遇で亡くなった




姉上は、いつも兄上の横で笑っていた。

僕に笑って指導をしてくれた。

僕と同じ様に、兄上に憧れていた。

いつも、泣かないで笑っていた人だった。




今日、炭治郎さんという人が来た



兄上と共に任務へ行き、一緒に上弦と遭遇したらしい

死に際にある兄上の想いを、聞いてくれたらしい





姉上が言っていた




『たとえ私が死んでも、兄上が私の想いを継いでくれる。

兄上だけじゃない。千寿郎も、他の鬼殺隊士も、私や他の亡くなった隊士の想いを継いでくれる。


私達の想いを掲げ、繋ぎ、鬼を斬ってくれる。だからね、死ぬのは怖くないの』






きっと炭治郎さんは今、姉上や兄上、他の命を賭した鬼殺隊士の方々の想いを託され、繋いでいてくれている





「…炭治郎さん、あのですね」




じゃあ、僕も繋ごう

僕も、炭治郎さんの助けになる様に



命を賭け、想いを繋ぎ続けた鬼殺隊士の方々の助けになる様に＿＿＿＿＿＿。

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