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1人、 ページ2

涼介side






「...すけ、りょ...け、....涼介!!!」


涼介「っ、あ、何?」


声にハッとなって、ぱっと振り向くと心配そうな顔をした知念


侑李「も...全然反応無いから立ったまま死んだんだと思った...」


涼介「ごめんごめん(笑)考え事してた(笑)」


侑李「もー...寒いから中入ろ?」


知念の後ろの方を見ると、小屋の窓からオレンジ色の光と、いくつかの影が見える


涼介「...うん、先行ってて。」


そう言うと知念は一瞬顔を曇らせたが、「わかった、すぐ来てね。」とそれだけ残して小屋の中へ入っていった


影がまたひとつ増える


自分の影が薄くなっているのに気がついて振り向くと、もう夕日はどこにもない


僅かに見えるオレンジ色が、本当にあいつと会うのはあれで最後だったんだと実感させられる


なんとも言えない感情が心を埋め尽くし、心にぽっかりと穴があいたような気分







【もう誰も、死なせたくないんだ!!!】


あれはきっとあいつの本心


何回も見てきたんだろう


色んな人が、俺が死ぬのを


肌寒い空気が頬を撫でる


深く息を吸い込んで、大きく吐いた


涼介「...よし。」


あるひとつの覚悟を決めて、みんなのいる小屋に向かった


タイムミリットは...

消えるモノ→←最後の時



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作者名:有谷 彩涼 | 作成日時:2019年12月4日 9時

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